感想と妄想

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「きみに花を、空に魔法を」感想(6~10話)

第6話

式典の前日。
何気にその日のみんなの行動予定を説明してくれて助かります。
単独行動予定のフィガロ先生。はは~ん。(何かを察した顔)

 

場所は変わって中央の国の市場。
仲良く食べ歩き中の東の国の魔法使い達。
彼らの打ち解け具合、メインストーリーを読み返すとあのバラバラだった4人がこんなにも仲良くなって…と感慨深いですよね。
まあでも彼ら元々人見知りっぽかっただけで仲違いしてた訳じゃないしな。
一旦心を開くと一気に距離感縮まる感じは現代人ぽくてなんだかリアルです。
私の観測範囲だと東の箱推しの人が結構多いように感じるんですけど、そういうところが共感されてるのかな?
どうなんだろ?


食べながら歩くのが苦手なヒースとスタイを知らないシノ。
ほのぼのしてたのに突然抉ってきた。
ここ、会話としては割と軽い4人の掛け合いなんですけど、その中にそっと遅効性の毒を仕込まれたような気持ちになりました。
びずろぐの東ショートストーリーってこの頃もうリリースされてたんでしたっけ?
私は12月に入ってから読んだから後追いなんですけど、先にそっち読んでたとしたらトリカブト級のエピソードじゃないです?
考えすぎ?たまたまシノはスタイ知らなかったってだけ?
でも私にとっての東主従のエモーショナルポイントって、この圧倒的な生まれ育ちの違いなのでまだ第6話冒頭にも関わらず語っちゃうんだよな。
第5話感想の簡潔さは何処へ。

 

そんな私の動揺を他所に宝飾品の露店でネロは「昔の知り合いがしてたような指輪」を見つけるのでした。
みなまで言うな。
もうここ読まなくてもオチは解るからスキップしてもいいですかね?と初見でも思わせるような解り易さ。
ちゃんと読みますが。
いかにも大貴族のご子息らしい教養を以って指輪の石の価値を解説するヒースですが、ここでさっきの会話が俄然効いてくるんですよね。
全然遅効性じゃなかった。
「明るい人生しか知らない者には気付けない幸運の光」。
これブラッドリーが昔ネロに見せた光って事なんでしょうけど、シノから見たヒースとも言えるのでは。
そしてそれをヒースは気付けない…というか理解できないんだよな。
まあ全て私の妄想ですが。
自分の妄想で瀕死。
更にこの後の指輪を巡る4人の会話、とても秀逸でしたよね。
4人の背景や性格、お互いへの気遣い、色々なものが軽妙な一言一言に凝縮されてる。
東箱推しの人、大丈夫でした?
私はファウスト先生が「わかった、僕が買う。」って言い出した時にはもうどうしたらいいか……な、何ゆえお主が…と。
友人だからですよ。

 

さて、後発隊のけんまほ達も市場に到着したようです。
市場で燥ぐクロエ、可愛いですよね。
クリスマスの時もそうだったけど、ショッピングとプレゼント選びが大好きなクロエが大好きです。
そんなクロエの目に留まったのが黒いシルクハットの人形使い
精巧な作りの人形とドレスに目を奪われるクロエに、持ち主に声をかけてみたらと勧めるラスティカとレノックス。
旅先での一期一会を説くレノックスの言葉が重い。(私が重い背景を幻視しがち。)
思い切って声をかけたクロエに、ばらの香りのする人形遣いの男は「大切な商売道具だから」と言って人形を触らせはしないくせにぞんざいに扱うのでした。
怪しさ満点だ。
「所詮人形だから愛着など湧かない」という言葉、これが後半のあそこへ繋がる訳ね。
そして賢者の書に目を止める人形遣いの男から驚愕の言葉が。
彼が昔持っていた本と賢者の書が似ている????
死んだり生き返ったりしながら忙しい私の気も知らず続きは7話へ。
見事なクリフハンガーでした。

 

第7話

人形遣いの本について詳細を尋ねるラスティカが頼もしい。
いいね、どんどん切り込んで。
彼の持っていた本は人形劇の台本で、嫌われ者が報われるお話が書いてあったそうです。
その劇は未公開だけどようやくお披露目できると、意味深な言葉を残して人形遣いの男は立ち去ります。
彼の正体を魔法使いと見抜くラスティカ師匠、流石です。
「自分も家族に嫌われてたから嫌われ者が愛されたら報われた気持ちになってスカッとするかも!」って私の心臓がギュッとなるようなセリフを笑顔で言うクロエ。
クロエ、もう今は幸せじゃん?そんなこと言うなよ。

 

ここで平和な中央の国の民の描写として、けんまほのメダルを欲しがる子供のセリフがインサートされて笑っちゃいました。
これは宝剣の時にアーサーが企画してたメダルですよね?
私は勝手にあれはセット売りだと思っているんですけど(有償だから)、セットなのでお値段もそれなりなんでしょうな。
また今度ね、って言うお母さんは絶対買ってくれないやつだ。
私、初見の時このメダルのとこで笑っててその後の人形遣いの会話をあんまり真剣に読んでなかったようで(どんだけメダルの話題好きなんだよ)全然記憶に無かったんですが、ここで彼と会話してる異国の騎士って????
この後、そんな人出てきましたっけ?
ちょっとちょっとちょっと!?

 

舞台は変わって月蝕の館。
双子先生とシャイロック、ムル、フィガロ先生が魔女事件の手懸り探しをしているみたいです。
???フィガロ先生単独行動じゃなかったの?


ところで私、つい文字で表記する時にフィガロに「先生」って付けてしまうんですけど、なんかそう呼んだ方が自分的にしっくり来るんですよね。
ミチルやルチルがそう呼んでるからそれに引っ張られてるのかも。

あとフィガロ自身が、そう呼ぶと(茶番として)喜んでくれそうな気がして。
で、ファウストに「先生」付けるのもその方がしっくりくるのはそうなんですけど、彼の場合は「先生」付けたら「僕は君の先生じゃない!」って照れながら嫌がりそうな気がするので、内心ニヤニヤしながらそう呼んでます。
双子先生に「先生」付けるのはフィガロに「先生」付けてるのにその師匠の双子に付けないのはどうなのかな?という配慮。
でも文字数限られるTwitterで語る時にはこれが足枷になる場合も。
どうでもいい自分語りだ。

 

ここに集合した古い魔法使いの皆さんの思い出話が、既出情報が多いとはいえ世界観と人間(魔法使い)関係の説明になっていて面白かったです。
それにしても「魔力の強い魔法使いはたいていオズが石にした。」何度聞いてもインパクトのある事実だわ。
そして「生まれた時から神様だった」フィガロ先生。
まあ、そうなんだろうな。
ここは語るとその話題だけで5000字くらいになるから今は流しますよ。

 

その頃市場のミチルは「偉大な魔女チレッタの小箱」という呼び込みの声に誘われてリケと共にとある露店の前にいました。
ここのミチル、読むの辛かったな。
その直前の南バラッドでもミチルは戦いの前にフィガロ先生に現場から遠ざけられてて、それを自分が弱いからだって半ば納得してた。
大魔女チレッタってミチルにとっては母親であることは勿論だけど、自分の拠り所的な部分も大きいと思うんですよね。
彼女の息子としての自尊心と、現実の自分の力や周囲の大人からの対応のギャップで萎縮しながらも、健気に振舞うミチルが痛ましかったです。
フィガロ先生、もっとフォローしてあげてや。
いや、フィガロ先生的には予言の件もあるから苦しいっていうのも解るしな。

予言が憎い。

ところで胡散臭い露天商の前でフィガロ先生(単独行動じゃなかったんかい)が見せる北ムーブ、もうこれ我々(大主語)へのファンサでしょ?
実際こういう時の方がフィガロ先生がイキイキして見えるんだよな、個人的に。
そして「魔法の力が強くなる箒星の雫」、めちゃめちゃバフアイテムじゃありません?
それをこの子達に?
リケ、前の日にミチルにオズやカインより活躍して欲しいって言ってたよ!
嫌な予感しかしませんが。

 

第8話

同じく市場の一角、先ほどの宝飾品店の前で再び佇むネロと、ネロを見つけて声をかけるリケ。
ネロが何をしていたのか興味津々のリケにネロは「親密な友人同士のたしなみ」として自分がここにいたことを秘密にしてくれと頼むのでした。
ネロ、お前って奴は…で、指輪買うの?買わないの?
そしてまさかの「…やっぱいいわ。」
店主&私「ええ……?」
ニゾンで反応しちゃいました。

ネロ、あいつ絡みの時は何故か昭和の少女漫画が似合う感じになっちゃうんだよな。

 

夕闇迫る中央の国の上空、さっきの黒いシルクハットの人形遣いの許に例の魔女達が集合しています。
北の国の魔女はバイオレット、西の国のお嬢様語魔女はスカーレット、東の国の魔女はシアン、南の国の魔女はビリジアン。
カラー戦隊ですね。
彼らはこれから空の魔獣、地の魔獣、海の魔獣に供物を捧げて彷徨う次元の扉を開けるんだそうです。
??? よくわからないけど多分大変だ。
ネロから貰った傘についてシルクハットの男との間でひと悶着ありましたが、他の魔女たちのとりなしもあってなんとか幸運の傘を捨てずに済んだシアン。
あ~、これはやはり悲しい運命が待ち受けてる感じですね。

 

そういえばオーレオリンのビジュアルイメージが私の中では「Fate」のセイバーだったんですけど、シアンのビジュアルイメージは綾波でした。(どうでもいい)

 

時を同じくしてグランヴェル城では、けんまほの皆さんが正装で五か国会議式典前夜の晩餐会のスタンバイ中。
白まほコスチューム、いいですよね~。
みんな好きだけど、私は特に西のコスチュームが好きです。
晩餐の準備は整いつつあるというのにまだどの国の来賓も到着していないようで、様子を見に行った騎士団も戻らないとの事。
不穏だ。
何かあったかもしれないから様子を見行くというアーサー、それ台風の日に田んぼの様子見に行くおじいちゃんじゃん。


それぞれ思い思いに過ごしているけんまほ達でしたが、そんな中ネロはグランヴェル城上空のシアンを発見するのでした。
もう再会しちゃったよ。
変に勿体ぶって引っ張らない展開、好きです。(引っ張ってるのはあいつとのあれこれだけ)

 

一方こちらはバルコニーでドラモンドさんに叱られて、とりあえず様子見に行くのはやめたアーサー。
代わりにオーレオリンに会いに行くって、ちょっと!!!
「侵入者や曲者と、王子は直々に会ったりしない。」ドラモンドさん、ド正論だ!
これね、確かにアーサーは王子の自覚足りないとは思うんだけど、現実問題として彼が中央の国の誰よりも戦闘能力が高いんですよね。(オズは中央の国に仕えているわけではないので除く)
アーサーよりも強い相手から彼を守れる人材が今のところいないの、中央の国。
勿論それでも有事の際は騎士団は全力で戦うだろうし、カインだって命懸けでアーサーを守ってくれるだろうけどさ、そんなだから「どのような危険からも、私がおまえたちを守ってみせよう。」って発想になっちゃうんじゃないですかね。
まあ、元々の無茶で無鉄砲な性格もあるだろうけど。
魔法科学騎士団の戦闘力ってどの程度なんだろうな?


そこへ傷だらけの小鳥に変身した魔女が舞い降ります。
瀕死の彼女が残した言葉は「私の妹を殺したオヴィシウスを殺して。」
緊張感高まってきました。

 

第9話

傷だらけの魔女が残した言葉により、オヴィシウスという魔法使いが彼女の妹を殺して、魔獣への供物にする為に彼女のマナ石を奪ったという事が判明します。
全然関係ないんですけど、前の厄災で亡くなった中央の国の魔法使いも姉妹でしたよね?
私はこの世界の魔法使いの出生は血縁に依らないという認識なんですけど、意外と兄弟姉妹の魔法使いっているんだな?とこの時思いました。
まあ、兄弟姉妹といっても親が魔法使いならその年齢差数百年とかもありそうですけど。
チレッタがルチル・ミチルを数年の間に続けて産めたのってもの凄いレアケースだと思ってたんですが、魔法使いが生まれやすい条件とかあるのかなぁと妄想が広がります。

 

その頃月蝕の館からの帰路の双子先生は今回の事件に関係のありそうな人物との出来事を思い出したようです。
愛玩人形で魔獣を魅了して操る、闇の人形遣いオヴィシウス。
恋人との別れを嘆き死にかけた彼に双子先生が授けた予言が「今から333年の眠りにつけば望みを叶えうる魔道具、もしくは媒介が与えられる。」
その予言が行使される場所は「オズの爪痕」。
はい、もう確定。

 

グランヴェル城へ急ぐ一行ですが時既に遅く、カラー魔女3人(バイオレット、スカーレット、ビリジアン)が城内に侵入していました。
人間の兵士、全く役に立たない。
だから言ったじゃないかよ~。
オーレオリンって逃亡できないようにオズが魔法をかけた部屋に閉じ込めてたんですよね?
ここは3人掛かりだから一概には言えないけど、オズのかけた魔法を破って侵入できた魔女3人、かなり強いのでは?
3人の侵入、絶対オズはとっくに気付いてたと思うのですが、カインに問い質されるまで目の前にいても言及しないってどういう感覚なんだろうな?
別に自分を攻撃してこない格下の魔法使いの事は何をしていようがどうでもいいって感じ?
それともただの天然?
おまけに日が落ちてオズは魔法が使えず、魔女4人vsカインという大ピンチに。
駆けつけたアーサーとカインのやり取りが兄弟喧嘩みたいで可愛かったですが、今はそんな事言ってる場合じゃない。


アルシムで現れたミスラも加えてここからいよいよ本格的な魔法バトルです。
オーレオリンに苦戦するカインの前に「手伝ってあげようか」と現れるオーエン。
これ絶対カインを探してきたでしょ?
バイオレット相手に優位に戦うも、バルコニーにいるルチルに一瞬気を取られた隙に反撃を受けてしまうミスラ。
止めを刺そうとするバイオレットからミスラを庇うルチル。
雑な目晦まし(目を瞑らせるだけw)でルチルにバレないように攻撃魔法を使うフィガロ先生。
見せ場の連続ですよ~。

 

とはいうものの、カラー魔女たちの本当の目的はそこ(けんまほとの戦闘)じゃないんですよね…。
突然怪しい魔法陣が輝いて伝説の魔獣リヴァイアサンが蘇るのでした。

 

第10話

件の魔法陣によって次々と呼びだされる古代の魔獣、リヴァイアサンバジリスクミノタウロス
大変!次元の扉が開いちゃう!(何のことやらさっぱり)


一応状況整理すると、
バルコニー前:ミスラ、ルチル、フィガロ、双子 vs バイオレット+リヴァイアサン
上空:シャイロック、ムル、ネロ、ブラッドリー vs シアン+バジリスク
中庭:ヒース、シノ、ミチル、リケ vs ビリジアン+ミノタウロス
こんな感じ。

 

シアンを攻撃しようとするムルをネロが止めてましたけど、「こいつはまだ子供だ」って見た目じゃなくて本当の年齢を指してると思っていい?
カインはオーレオリンを見て魔法使いは見た目じゃ判断できない的な事言ってたけど、確かオリヴィア様はアーサーの事を「坊や」で子供の姿のホワイト様を大人扱いしてましたよね?
ある程度経験を積んだ魔法使いは見た目だけじゃない本当の年齢を見分けることができるって事なのかな?
あと、ネロを間一髪で助けたのはみんなのボス・ブラッドリーでしたが、振り返るとミスラといいオーエンといい、北の魔法使いの皆さん達突然カッコよく登場し過ぎでは?

 

魔獣が蘇った事で蔦に覆われ、中の人間が次々と眠りに落ちるグランヴェル城は、まるで「眠れる森の美女」ですね。
この時のグランヴェル城外観がイベント報酬の背景でしたけど、これ禍々し過ぎません?
一応入手したその日は一旦ホーム背景にしたんですけど、白まほのカインをホームに置いたらあまりにもホームボイスとのギャップがあり過ぎてすぐに替えてしまった寂しい思い出。
まあ、その後の展開を思えばすぐに替えて良かったと思います。

 

そうそう、城外ではカインとオーエンがオーレオリンとスカーレットに対峙してたんですよね。
異変に気付いたカインに、オーレオリンがこの城の住人は永遠の眠りについて彼女の母親の生贄になるのだと教えてくれます。
皆、敵なのに親切だ。
カイン、そこで真っ先にアーサーの心配をするんですよ。
「アーサー殿下…!」って。
少し前にTwitterでカインがアーサーにタメ口になる時と敬語の時の基準って何だ?的な話題が出た事があったんですけど、こんな切羽詰まった状況で彼は殿下って呼んでました。
カイン、普段は堅苦しいのが苦手的な態度でいるけど、根っこの部分はめちゃめちゃ騎士じゃない。
知ってましたが。
そんなカインを無言で見つめるオーエンは何を思うのか…。
ここでラスティカとクロエが城に到着。
あの~、師弟の二人を育てし者としてはあるまじき感想なんですが、彼らもうちょっと遅く来てくれてればケルベロスが魔女2人を齧ってくれてたんじゃないんですかね?(酷い)

間が悪いよ~。

 

一方、城内ではオズとアーサー、ファウスト先生、レノックスと賢者が合流しました。
危険だと言われているのに、外の様子を見に行こうとしていばらの蔦に襲われるアーサーはまたファウスト先生に叱られてましたね。
はたかれなくて良かったね。
お互いの無事を確かめ合ったのも束の間、城の窓を突き破って侵入したいばらの蔦が賢者に襲い掛かってくる!
魔法使い達が魔法と物理(!)で抵抗するも、賢者はいばらの蔦に捕われ暗闇へ引きずり込まれてしまうのでした。
黒い鳥に変身していばらに立ち向かうオズ、夜で強い魔法使えないからだろうけど、なんか攻撃方法が可愛くて笑ってしまいました。
大変な時にごめん。


ここでもう1回状況整理しますねー。
城外:カイン、オーエン、ラスティカ、クロエ vs オーレオリン、スカーレット
城内:オズ、アーサー、ファウスト、レノックス vs いばらの蔦

え?城内???敵は????
いばらの蔦強過ぎ。

 

     ※     ※     ※ 

 

前編10話分、終わった~。
どんどん文字数増えてどうなる事かと思いました。
次は中編全部書けるといいけど、でも明日からイベント始まるしな。
多分次の更新は少しゆっくりになると思います。
今日はここまで。