感想と妄想

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「きみに花を、空に魔法を」感想(18~22話)

第18話

18話、ヤバいですよね。
何回読んでも泣いちゃうんですよ。
自分的神回なんですけど、メンタルがある程度健康な時じゃないとなかなか読む気になれないという、私にとっては過酷なパートでもあります。

 

18話読むまではシノはヒースの為にも自分が犠牲になる気はない筈って、私、本気で思っていたんですよ。
なので「ヒースに会えて幸せだった」ってシノが言い出した時にはもう本当にビックリというか、気が動転ってこういう事を言うんだなと思うくらい動揺しました。
私、それまでずっとシノのヒースに対する気持ちがよく分からない部分があって、Twitterでも「分からん」と何度も言っていたんですよね。
お互いに守り合う約束をしているのに「血塗れのオレに慣れろ」と武功華やかな理想の主従像を語り、その反面ヒースの繊細でシャイな部分も全肯定だし。
ヒースに変わって欲しいのかそうでもないのか、なんだか色々矛盾してるけどとにかくヒースの事が好きなんだな?(私はそんなシノが好きだよ)みたいな感じで。
でもヒースにしてみればシノとはいつまでも仲良しの幼馴染でいたいんだろうし、魔法使いのとしての運命共同体になった上でシノが夢見る「理想の主従」は荷が重く感じられてたとは思うんですよ。
実際ヒースは何度も自分はそういうのは向いてない的な事を言ってた訳だし。
だからいつかはお互いの気持ちを真っ直ぐにぶつけ合って歩み寄る必要があるだろうし、そんなに大切なヒースの気持ちを汲み取ろうとしないシノの気持ちが「分かるけど、分からん。」だったんです。
それがまさかの「オレと違ってヒースはずっと普通になりたかっただろ。」って、そんな。
シノ、それ分かってたの?
自分の身に何かあればどうなる(ヒースがずっと望んでいた普通の人間になれる)のか分かっていたからこその無鉄砲で、届かない気持ちのまま死んでもいいって思っていたってこと?
ちょっと!!!!!
それってヒースの従者として認められることでしか自分に存在意義を見出せないという事なのでしょうか?
なんで!?幼馴染とか親友とか、2人にはもっと色々絆があるやろ!!!


実は私、ジュンブライベの時にシノがアーサーに言った「あんたにはわからないさ。オレとは違う、本物の王子様だ。」というセリフがとてもショックだったんですよ。
あの2人の普通に気の合う同級生のような関係が微笑ましいなと思っていたので、突然冷水を浴びせられたような気持ちになりました。
でもあのセリフもシノにはアーサーを傷つける意図はなかったし、事実としてそう言っただけで特にそれ以上含むものがあった訳ではないと私は思っていて、ただそういう言葉がさらっと出てくるシノがちょっと切ないな、と思っていたんです。
今思うとシノには、自分とヒース(やアーサー)との出自の違いに対する諦念みたいなものがずっとあったのかな?(余談:この辺り、びずろぐのショートストーリーを読むと理解が深まりますよね。)
シノ、そんな悲しい事言わないでくれ。
絶対に2人が歩み寄れる道があるから。

元の人格に戻ったオーエンが瀕死のカインを見て揶揄的な「騎士様」じゃなくて「カイン」って呼ぶんですよね。
明らかに動揺してたし、ここは素のオーエンの気持ち(カインを救いたい)が出てたと思うんです。
カインもあんな酷い目に合ったのに、オーエンを責めずに自分のせいだと言うし。
ここはカインが傷オーエンに対して「恨みのある北の魔法使い」ではなく、「傷ついて怯えた幼い子供の人格」として初めて向き合った瞬間だったのかなと思います。
この一連の場面については本当にネット上でも色んな意見があったし、決して1つの見方が正解という訳ではないと思うんですよね。
そして私は「因縁の二人」については、このイベストが初めて深く2人の心の変化に触れたエピソードだと思うので否定はしたくないです。

ラスティカの話をしてもいいです?
18話のラスティカはクロエの師匠なのは当然として、オーエンに対しても先生だったと思うんですよ。
カインをあんな目に合わせた事について理由も問わないし、責めたりもしない。
オーエンがカインを助けたいって思ってるのは彼の眼には明白だっただろうけど、それを指摘すればオーエンが反発することは分かってるので。

ただカインを助けたいなら祈れ、ってクロエに言うだけなんですよね。
そしてクロエの素直な真心があればオーエンを動かせるって信じてる。(断言!)

ラスティカにとってオーエンもクロエや西祝祭の家なし魔女と同様に、孤独な世界から自ら踏み出せるように導い
てあげたい子供なのではないでしょうか。(オーエンの方が年上だけど)
ラスティカの「ハーメルンの笛吹き男」というキャラクター解釈、捕われた子供を解放する役回りだと考えると救いがあるし、希望が持てるんですよね。
そうであって欲しい。


そして、「死んだりしないで」というクロエに対しての「約束するよ、クロエ」。
これ以前にヒースに約束しなかったシノのエピソードがあったので、めちゃめちゃ効きますよね。
泣きました。
この「死なないで」という約束、Twitterでお見掛けした解釈でなるほどと思ったんですけど、よく考えると約束として成立していないんですよね。
だって約束があってもなくても
生きて帰れなければ「死」しかない訳なので
だから初見の時はラスティカ、そんな穏やかな顔で約束して!ってショックを受けたけど、ラスティカにしてみればこの約束自体は現状が悪化するリスクはゼロで、ただクロエに安心と勇気を与える為のものだったんだなって気付きました。
「約束するよ」のたった一言だけで。
ラスティカへの評価、元々私の中では高かったんだけど更に爆上がりだわ、こんなの。
担当分野のコメントなので長くてウザいけど許してほしい。

クロエからオーエンへの言葉も良かった。
これ、この物語のメッセージの一つだと思うんですよ。
傷ついていい人なんてこの世にいない。
誰も君の代わりはいない。
多分ですが、オーエンもクロエのように理不尽に周囲に傷つけられた過去があるのでしょう。
そこで封じ込められた自分のマイナスの感情が傷人格として発露しているのかなぁと思っているのですが、西子弟が理解者となることで少しでもオーエンの心を解きほぐしてくれたらいいなって思う。


そしてその頃欠片のムルからオヴィシウスへ「きみがターリアを殺した」という衝撃の一言が告げられているのでした。

ところでこのパートで魔法使いが約束を守れなかったら人間になるってシノが言ってたんですけど、これ初情報ですよね?(これまでは魔力を失うとしか言われてなかった)
過去イベで既出だったりする?
「魔法使いは約束しない」という情報も最初に読者に教えてくれたのはシノなんですよ。 シノ、そういう役回りなのかなぁ。

 

第19話

ここまで感想文を書いてて気付いたのですが、オヴィシウスが出てくると途端に筆が止まってしまうんですよ。
敵だからというのもあるとは思うのですが、とにかく感情移入のしどころがあんまり無い上にキャラクター造形の面白味という点でも私の好みとは違い、勿論私の文章を書く能力の問題もあるのですがそれを圧してでも書いてしまう!というパッションがなかなか生じなかったです、彼。
愚痴か。
寧ろスカーレットとかオーレオリンの方がもっと背景を知りたくなるような魅力を私は感じますね。(彼女達も被害者ではありますが)
これはもっと後で詳しく書くと思いますがやっぱり読者が彼を悪役として後腐れなく憎めるような配慮なんでしょうかね。
確かに文字数も限られるのに、ここで「進撃の巨人」みたいな敵味方のアイデンティティで葛藤する要素をガッツリ入れられても困惑するしな。

 

オヴィシウスとムルの問答を読んで思ったのですが、ターリアってオヴィシウスにいばらの城ごと燃やされて死んだという認識でいいんですよね?
空と海と陸の魔獣を召喚し聖なる贄を与えてターリアを蘇らせるって、これもとても反魂の禁呪っぽいんですけどどうなんだろうと思って。
幽霊城が蘇っても死者蘇生ではない?
(※20話でオヴィシウス自身が「ターリアは死んだ。もう、やり直せない。」と言っているんですよね。でもこれもターリアが生き返ったとしても、彼女を殺した自分の事は愛してくれないという意味にも取れるので、なんとも…。)
スノウ様はホワイト様の魂を幽霊として繋ぎ止めている、ミスラは過去に禁呪に失敗して酷い目に合った、メインストーリーのゾンビもゾンビだから死者が生き返った訳ではない(禁呪の失敗)。
反魂の禁呪、成功した人はまだこの物語上にはいないですよね。
多分この禁呪を巡る何かがこの物語全体の因果の一つなのでは?と思っているのですが。
現世を鏡写ししたような反転世界を更に反転(死者蘇生)させて何かを成そうとする存在が、大いなる厄災の秩序にも影響を与えているのでは?というふんわりとした仮説が私の中に有ります。
考察できないタイプのおたく気質なので辛い。

 

ところで賢者がけんまほ達への思いを昂らせて声を届ける場面は、そのまま「魔法使いと心を繋ぐ」演出だなと思いました。
賢者、時々異世界転生者っぽい特殊な能力を発揮してけんまほを救ってきたけど、この力って賢者の意思で使いこなしている感は薄かったじゃないですか?
まあここも別に賢者が意図的に行なった訳ではないのですが、これまでの魔法使いに求められて力を貸すような受身ではなく、賢者自身の内側から湧き出した感情が大きな力を発揮しているんですよね。
これって賢者が自らの心で魔法的な力を使ったって事なのでは???
私は賢者は自分のアバターとしての傍観者ではなく、この物語の一登場人物として見ているのですが、彼(彼女)が今後物語の中でどのような役回りを担っていくのかもとても興味があるんですよね~。
私は彼(彼女)がどんどん活躍するのも全然アリです。

 

第20話

賢者がけんまほに言葉を届ける力を発揮したお陰で、分断されていたけんまほ達が其々の状況を把握して活路が開けていく展開は、ありがちかもしれないけどかなり熱かったですね。
フィガロ先生の言う「俺の弟子」がファウスト先生の事だと直ぐに賢者が察してくれたのが個人的にとても印象的でした。
城内にルチルもミチルはいないので消去法的にファウスト先生の事だと思ったのかもしれないけど(いや、でもレノさんもそこにいるしな)、そこでファウスト先生の名前を出さないフィガロ先生のなんだかなぁ感をさらっとカバーしてくれたのが私的には「ナイスアシスト!」と思えて。
ほんと、フィガロ先生名前を呼びなよ。
そういうとこだよ。


オヴィシウスの魔法から賢者を守った欠片ムルの、賢者にかけた言葉が「きみの勇気に花束を!」。
タイトル半分回収されました。

ムル、最初からずっとそうだったけどキーパソン感が凄い!
そしてここで魔法が使えない賢者が「自分は言葉を使う」と、言葉に自覚的になるんですよ!!!
19話で衝動的に言葉を発してけんまほに届けた賢者が、「祝福も、呪う事も出来る」言葉の力に目覚めてるんです。
なんか、感動しちゃって。
全私がスタオベ。
魔法は心で使うものというまほやくの設定がとても好きなのですが、その心を温かく育んだり強く奮い立たせるのが大切な人からの言葉というのがね、めちゃめちゃ好きです。
まほやくの魔法使いが他者の感情を操作したり記憶を消す事もできるのに、他者の思考や感情は人間並かそれ未満しか読めないし理解できないのは、先の能力に対して致命的なバランスの悪さだなぁって思うんですよ。
そのせいで要らぬ不安や苦しみを負っているように感じるので。
でも、そんな彼らを救うのが言葉の力だとしたら、光はあると思えるんですよね。
ここで1周年白オズのホームボイス「おまえの言葉ひとつで私たちは強くも、弱くもなる」を思い出しました。
そうか、答えはもう書いてあった。

 

結局オヴィシウスはあんなに固執していたターリアの事さえどうでもいいとか言い始めるんですけど、こんな奴にも賢者ってば「あなたの望みを誰も傷つけない形で叶える方法があるならお手伝いします。」って言ってるんですよね。
この物語の結末を知って改めて読み返すと、ここって結構重要なターニングポイントじゃありません?
そして賢者の言葉を受け入れる事の出来なかったオヴィシウスは、魔法によって賢者の声を封じてしまうのでした。

 

第21話

賢者の言葉を拒絶し、魔獣に贄を与える魔法を行使するオヴィシウス。
なんかもうここで読者が一丸となって彼を最低な敵として嫌悪できるお膳立てが整った感じですよね。(オヴィシウス推しの方がいたら申し訳ありません。)
次々と贄となる魔女たちの描写が哀れでした。
みんなその出身国らしい個性があって、生前に出会えていればけんまほとも仲良くなれそうだったのに。
で、彼女らの死に立ち会ったけんまほの反応がほぼその世代によって違っていて興味深かったです。

双子先生やオズ、フィガロ先生といった古い魔法使いが「土は土に還る」「ただの人形」と幾らかの憐れみと共に彼女達の死を見送っているのに対し、ファウスト先生やラスティカは彼女たちが苦しまずに死ねる安息の魔法で慈悲を見せ、アーサーとルチル(上世代だけどおそらくネロも)は彼女達を救いたいと言っている。
特にアーサーがね、オズの言葉に逆らってまでオーレオリンの手をギリギリまで離そうとせず、更に彼女の名を呼んでいるんですよ。
この時それぞれの魔女の名を呼んだのはネロと双子先生、手を取ったのはラスティカなんですけど、両方行なったのはアーサーだけなんです。
オーレオリンも「手を繋いでくれてありがとう。」と告げていばらに飲み込まれている。
(※ここも魔女達の性格によって反応はまちまちで
、バイオレットなんかは「仇は必要ない」という矜持の高さを見せたりもするので、一概に全員がそうだと言っているわけではありません。)
私はまほやくの物語全体の中で「相手の名前を呼ぶ事」と「手を取る・繫ぐ事」が大きな愛情表現(真心の表現と言ってもいいかも)として描かれていると思っていて、このアーサーのアクションは彼の持つ大きな博愛の心を体現していると思うんですよね。
勿論その場の状況の違いはあるから、そうしなかった魔法使い達の情が無いとかそういう事ではなくてですね、アプリのアイコンキャラであるアーサーが、例え魔法で作られた人形であってもその命が消えゆく敵に対して「手を取り名前を呼んだ事」が、愛と絆の物語である「魔法使いの約束」の象徴的なエピソードとして描かれて嬉しかったというお話です。
ほぼ私の憶測と妄想ですけど。
でも、カインを助けるために名前を呼んで祈るっていうのも同じことだと思うんですよね。
クロエとオーエンも、同じ真心の表現を学んでいたと思います。

 

ブラッドリーの強化魔法、めちゃめちゃいい所でその威力を発揮できた!
まほやくは登場人物が全員魔法使いで人数も多いから、なかなか得意魔法をここぞという時に使う場面のローテーションが回ってこない()という難点があるんですけど、ここは凄いテンション上がりましたよね。
正直ブラッドリーの強化魔法の存在は少し忘れかけてたので、別に全然伏線じゃなかったのに個人的に伏線回収したみたいなお得な気持ちになりました。
あの強化魔法、やっぱり心臓とか頭とか即死部位を射抜くことで極限まで魔力が上がるとかあるんだろうか。
そして魔法をかけられる者との間に信頼関係がなければ死、とか。
そういう縛りがあったりするとめちゃめちゃ盛り上がるな、私が。(どこかに書いてあります???存在を忘れかけていた位なので今すぐには分かりません。)

 

水色の傘ってあの場にいた魔法使い全員の絆の象徴として描かれているんですよね。
ネロがブラッドリーとの思い出をそこに重ねてシアンに渡し、シアンの死を悲しむネロへシャイロックとムルからの思いやりとして返されている。
特にシャイロックがネロに傘を渡してその下をムルが潜り抜けていく場面は本当に文章が美しくて、悲しい場面のすぐ後だというのになんだかウットリしてしまいました。
こういう描写、つしみ先生の素敵なところだなと思います。

これ、その後のネロの戦闘描写にも言えるんですよね。
無数のカトラリーが一斉にバジリスクを突き刺す場面とか、鮮やかに映像で脳内再生されました。
ドラマティックに登場人物の心情を描く描写と、アニメ的な映像が再生されるような情景描写のメリハリが凄く好きです。

第22話

リヴァイアサン封じの魔法陣の為の媒介が必要という事で、なんと宝剣カレトヴルッフの再登場ですよ!!!
フィガロ先生、最初からこれ使う気だったんでしょうか?
他で調達する気だったけど間に合わなかったのかちょっと気になるんですよね。
この話は長くなるので余裕があれば後でまとめてしたいと思います。


Twitterで見たんですけど、ファウスト先生がヒースにシノとの関係をはっきりしないなら別れろと言った(そういう言い方ではない)件って、自分の事は棚に上げて!という批判意見もあったんですね。
自分のTLではそういう意見全然見なかったので、先日それを知ってビックリしました。
確かにここでのレノックスに対するファウスト先生の態度と言葉は、一度決別の意思を伝えた相手に対して都合の良い時だけ昔のように頼りにしていると言われれば…そう???
いや、こんな緊急事態なら頼りにするだろ、普通!!!
ファウスト先生は全ての柵を捨て隠遁したつもりだったけど、400年諦めなかった男が追いかけて来たんですよ。
そんな男さえ1度は拒んでいるの。
しかし今、奇しくもお互いの命を預けるような場面に居合わせてしまった←New!って感じじゃないんです???
人間関係のケジメにはとても潔癖な気がするんですけど、ファウスト先生。
しかしそれを全く意に介さずどんどん距離を詰めて踏み込んでくるのがレノックス、というお互いに噛み合わない事で永久機関みたいになってる関係だと思っているのですが、誤解があるなら申し訳ありません。(弱気)

そして本ストーリー中3度目の「約束」シーンです。
3つの約束はそれぞれ危険な戦いに赴く相手の無事を願うという似た状況なのに、受け手の回答によって全然違う印象になっているんですよね。

1つ目のシノはヒースを生かす為の自己犠牲も厭わないひたむきな「約束はしない、信用しろ」だし、2つ目のラスティカはクロエに安心と勇気を与える(しかも自分はノーリスク)慈愛と余裕の「約束するよ」でした。
正反対の回答なのにどちらも相手を思う健気さ、優しさに思わず涙が溢れました。
そしてファウスト先生の「約束しろ!」に対するアーサーの「私は魔法使いだ。約束はしない」「だが、必ず戻ってくる!」は、何があっても宝剣を手にして戻ってくる、みんなを救う、という強い決意の表明だと思います。
アーサー、英雄として完璧な受け答えなんだよなぁ。
私はこのアーサーの清々しい英雄気質は、例え今後どんな大きな困難にぶつかっても揺るぎのないものだと信じているのですが、それでも思い出のバルコニーで落涙する姿も知ってしまったので。
彼が清廉であればある程、時々親心的に心配しちゃうんですよね。
これは若い魔法使い全員に言える事ですけど、必要以上にその魂が傷つくことのないように祈っているし、そこは大人の魔法使い達、まじで!超!頑張ってくれ!!!
って思っています。

ところで今更ですけど約束って、「約束する」とお互いに言葉にする事で成立なんですかね?
そして何を以って「約束を守れなかった」と判定されるんだろう?
ファウスト先生の「無茶をしない」という約束なんかは、本人が「無茶をしてしまった」と思ったらそれでアウトなの?
逆に「自分は無茶していない」と思い続けていればセーフ???
「死なないで」という約束は生か死かのゼロサムで分かり易いけど、「無茶をしない」って生きて帰る為に大怪我を負うような状況も含めた広範囲の行動制限な訳で、そこは流石ファウスト先生上手いなとも思うんですが、約束した人の心持ち次第でどうとでもなるなら微妙だなとも思い。
 まあそれを言ったらヒースとシノの「お互いを守る」もかなりアバウトと言えばアバウトなのですが。
この辺、もっと詳しくストーリーか設定集なんかで知りたいです。

 

バジリスクとの戦闘描写は、シャイロック、ネロが連携した魔法使いらしさ満点の空中戦でカッコ良かった。
この辺はセリフも少ないので下手をしたら説明的になってしまいそうなのに、戦いの緊張感とシャイロックの妖艶な魔法、ネロのダイナミックな攻撃魔法が見事に表現されていて、彼らの見せ場を盛り上げていたと思います。
何度でも言いますけどアクションシーンはムービー欲しいですよね。


中庭でもリケがランタンを輝かせる魔法の間、ミチルに手を繫いでって言ってました。
そう、そうすれば心も強くなるし、魔法も強くなるんだよやっぱり。
ミチルも
自分がリケの心を支えるって言ってて、それが心の強さだよね。
ミチル全然弱くないんだよなぁ。
リーダーシップを見せるヒースが頼もしい。
中庭は子供しかいないけど、ここ、めちゃめちゃ応援したくなりません?
クライマックス感が高まって来た!
と思ってたのにまさかの…。
え?ブラッドリー????(消えたw)

 

 ※     ※     ※ 

 

後編、なかなかちょうどいい切れ目がなくて中途半端だけど一旦ここで切ります。
また明日からイベント始まるし。
バレンタインイベ、楽しみですね~。