感想と妄想

ゲームストーリーや様々なコンテンツの感想など

「きみに花を、空に魔法を」感想(23~26話)

第23話
リケとミチルが箒星の雫でブーストしたランタンを光らせて「ボス、殺っちゃってくださいよ!!!」とばかりに盛り上がったところでのまさかのブラッドリー消失。

なんか、まほやくのこういう緊張した場面が続いたところで不意に挟み込まれる脱力系のコメディシーンが私はかなり好きです。
ブラッドリー、1月のホームボイスといい厄災の傷をいい感じで持ちネタにできてるんだよなぁ。
こんなのみんな好きですよね?


「お前が死ぬのが怖いんだ!」と面と向かってシノに伝える事の出来たヒースを心から褒めてあげたい。
シノとヒースはいつか本音で殴り合わないとダメだよと言い続けて早半年、なんかヒース、そんな私の心配など軽々と飛び越えちゃったな。
後は若いお2人でどうぞ、って思っても大丈夫?(そんなことはないってこの後の東バラッドで思い知るのですが、この時は知る由も無し)

 

そんなこんなで全恩愛の者激震の「血の絆」(勝手に命名)のシーンが来てしまいました。
いやもう、敵がオズの血を媒介にして強力魔法を使用してきた時点で、「では味方にも?」という発想はありましたよね。
でもまさかこんなに早い段階でそんな機会が訪れるとは。
自らの血を媒介に力を与えようとするオズがアーサーに告げる「英雄の血を受け継ぐ子よ~」という言葉は、親から子へというよりは戦いに赴く勇者を導く守護者のそれだと思いました。
みんなが言ってる事ですけど犬バラッドでのアーサーはオズにとってのドロシーだったけど、1周年イベストでのオズはアーサーにとってのマーリンなんですよね。

オズ様が見守ってくれればなんだってできると思っているアーサーにとっては、最大の祝福と加護じゃないですか。
ま さ に 「光のまじない」。

この「光のおまじない」(勝手に命名)、アーサーへの鼓舞激励だけどそのままオズの願いでもあるんですよね。
運命に抗い、何にも道を塞がれることなく生きて欲しいっていう。
心の強化魔法、それが大切な人からの言葉なの、本当に好きだ。
オズから魔力を授かったアーサーの手に巻き起こる嵐。
宝剣カレトヴルッフ召喚からの、抜剣!
カレトヴルッフを翳してアーサーが唱える呪文に続いて鳴り響く雷のSE!!!
「神々しく、苛烈な、雷のように。」
ヤッバーい!超アガる!
まほやく、こういっちゃあれなんですけど個人的にSEが微妙(というかバリエーションが少ないのかな?)だなと思う事が時々あって、音楽は好きなだけにSEもうちょっと頑張って、と思っていたんですがここはパーフェクトです。
ありがとうSE入れてくれた人!最高だ!!!
(まだ序盤なのにこのパート長いな?だが好きに語るぜ。)
そういえばカレトヴルッフ、選ばれた者しか抜くことのできない魔法が施されていたんですよね。
フィガロ先生が最初からカレトヴルッフを使おうと思っていたのか気になったのはその点です。
誰がカレトヴルッフを扱えるのか(アーサーは血統的にも資格があるとは誰もが思うだろうけど)知ってたんだろうか?
それともカレトヴルッフ封印の魔法を解く術を知っていたのか、物語中では特に説明がなかったので、凄く気になりました。
他に媒介を準備するつもりだったとしたら、その場にカレトヴルッフとアーサーが存在したのはとてもラッキーだったんだけど、フィガロ先生の性格を思うとそんな行き当たりばったりな準備する?という気もして、どうなんだろう?とモヤモヤしています。
念の為「宝剣」読み直したんですが、カレトヴルッフについては「選ばれた者しか引き抜けないよう、魔法をかけたらしい」としか書かれていなくて、おお、またそんなどうとでも取れる曖昧な書き方…と苦笑してしまいました。
なぜそこに拘るかというと、この宝剣、多分今後もストーリー中で重要な役目を担っていきそうな気がするからなんですけど。
どうですかね?

 

ところでこの「血の絆」のシーンでオズがもっと早く気付けばファウストやレノックスにも施すことができた、って言ってるの凄くないです?
ストーリー序盤では「自分の血を他人に奪われるようなことはしない」と断言してたオズが、弟子のアーサーだけならいざ知らず、最近知り合ったばかりのファウスト先生やレノックスにまで自分の血を与えてもいいって思ったんだから。
夜に魔法が使えない無力感がそうさせたのかもと思うと皮肉ではあるけど、それまで他人への興味などほとんど持たずに生きてきたオズが仲間へ見せた信頼という点ではもの凄い進歩だと思うんですよね。
厄災の傷、「その魔法使いの潜在的な願望の表出」説がありますが、その願望の根源であるトラウマやコンプレックスを克服する為の試練、みたいな面もあるのかもね。

まぁ、あそこにいたのがファウスト先生とレノックスっていうオズから見たら比較的信頼できそうな人だったってのもあるかもしれないけど。

 
賢者の居場所を探索するファウスト先生を身を挺して守り、寡黙に戦うレノックスがとてもカッコよかった。
この戦闘場面での比喩「磔の丘、罪人を焼く炎」は、ファウスト先生のキャラクターモチーフと言われているジャンヌ・ダルクやキリストに重なる部分は勿論あるとは思うのですが、やはり直接的にベースにしているのは400年前の火刑ですよね。
あの悲劇をもう2度と繰り返さない、絶対に主を守り抜くという強い意志で死闘を繰り広げる戦士レノックスと、純白の衣服を一敵の血でさえ汚す事無く責務を遂行する聖者ファウストの対比を苛烈に描いた場面でした。
余談ですがレノックスやカインといったフィジカル的に優位な魔法使いが魔法の面ではそれほど強くないという設定って、パワーバランスの平均化という点では納得なんですが、これからもこんなに負傷しなければいけないのですかね。
何故ならば魔法は心で使うものなら、彼らにも相応の心の強さがあると思うので。
とはいうものの、レノさんはまほやくキャラの中では貴重な肉弾戦を得意とする存在でもあるので、魔法より先に手が出るというチャームポイントを失って欲しくない気持ちもある。
ここは複雑な思いです。

 

フィガロ先生がアーサーをハグして送り出す場面、あれって守護の魔法的なやつだと私は思うんですが、あそこは「オズがぱっと出来ないことを、手早くやってあげた」って言うだけで具体的にどういう気持ちで何をしたのかフィガロ先生自身が明言していないので、色々な解釈ができるんですよね。
単に魔法が使えないオズに替わってアーサーに魔法をかけたとも思える(勿論そこにはアーサーを心配するオズへの気遣いもあると思う)し、不器用でアーサーに気の利いた言葉もかけることできない(実はその前に「光のおまじない」をかけてるんですけどね!)オズへの「こういう時はこうしてあげるんだよ」っていうお手本を示しているようにも思える。
実は私、フィガロ先生ってオズには身内的な情を持っていても、アーサーの事はもしかしたらそこまで興味がないのかも、と思って
いたんですよ。(中央の国の権威を利用すると言ってたし、十五夜ログストとかもあったので)
でも矛盾しているようですがフィガロ先生の人間的な善性を割と信じている部分もあり、なんだかんだ言いながらもアーサーに対して親戚の叔父さん位の愛情は持っていてくれてたらいいなという願望もあったんです。
だからあのハグはどんな意味だったとしても嬉しかったな。
あとは、これは私の希望的な妄想なので読み飛ばしてもらっていいんですが、あの瞬間だけはフィガロ先生にとって「俺ときみで中央の国とアーサーを見守っていく幸せな世界」だったんじゃないのかなって。
叶わなかった夢が一瞬でも叶った運命の巡り合わせへの感謝のハグ、みたいな。(ポエム)
だってファウスト先生に「きみもハグが必要?」って、とても嬉しそうだったから。

 

 第24話

絶体絶命のミチルとリケの前に颯爽と現れた俺たちのボス、ブラッドリー。
2つ前のパートであんなに面白く退場しておきながらずるいですよね。
ていうかブラッドリー偶然戻れたって言ってるけど、そんな出来過ぎな…。
本当に偶然なの?凄くない?
ただのご都合主義でもいいんだけどなんかこれ、今は誰も気付いてないだけで実はブラッドリーと賢者の「子供たちを救いたい」という強い願いがシンクロして、ある程度移動先をコントロールできたとかじゃないの???
オズやミスラは賢者の謎パワーで厄災の傷を短時間でも無効化できてるので、他の人だって何らかの影響を与える事ができたっておかしくないじゃない?
考えすぎでしょうか???
でも賢者、ブラッドリーの手を握ってる訳じゃないからただのご都合主義展開ですかね…でもなぁ…。

 

ミチルとリケは今回、頼れる大人がいない中で怖くて辛い思いもしたし、自分達の魔法が強大な相手に全然通じないという現実も知らされたと思う。
箒星の雫という強化アイテムもあったからもっと大きな活躍があるかもと思っていたので、その点では少し残念でもあるんですが、でも彼らにしてみれば貴重な挫折体験でもあるので、これを糧にした成長ストーリーが今後絶対あると思ってます。

現にその直後の東バラッドで、ミチルは彼なりに自分がみんなの役に立てる道を考えて行動してるし。
(追記2021年2月25日:今日東バラッドのSRファウスト先生のカドスト読みました。そういう背景があったのですね…。ここは私の早合点でした。でもここでミチルがファウスト先生を頼ったのはシノの影響も大きいと思うし、ファウスト先生もミチルと接することでフィガロ先生への評価が変わってきていると思う。即効性はなかったけど、少しずつみんなの心に変化は起こっていると思います。)
彼らはけんまほの中で年齢も低く、それぞれの生育環境もあって戦う為の魔法の力は成長途上だと思うんですよ。
ここは2部以降で凄く期待したいところですよね。

 

ヒースはね、凄い頑張ったと思う。
シノが死ぬのが怖いって自分の臆病さを認めた上でのあの決断だから。
カッコ良かった。
これもヒースからシノへの「言葉の魔法」ですよね。
「あんなにボロボロだったシノが急にミノタウロスを一撃で倒せるなんて不自然」という意見も見たんですけど、私はここは別にご都合展開とは思わなかったな。
寧ろどんな強化魔法より、大切な人からの言葉が心を強くして最大の力を与えるという演出で凄く好きです。
正直言うとブラッドリーが中庭に戻ってきた時、彼には悪いけど「あー、ここまで子供達だけで頑張ったのに結局最後はブラッドリーが敵を仕留めちゃうのか」って少しガッカリしそうになったんですよ。
でもその後のヒースの決断とシノの復活でめっちゃテンション上がりました。
ブラッドリーもあそこで俺が俺がって前に出ない、弱くても頑張る奴は尊重する親分肌な事はこれまでのストーリーで何度も描写されてるから全然違和感なかったし。
あのシーン、とても好きです。
やっぱり何回読んでもシノとヒースの場面が一番泣けちゃうんだよな。
自分の未来を自分で切り開く子供の物語が好き。
そしてそんな子供たちを尊重しながら見守り、支え、導く大人達が、そこから愛や癒しを得ていく物語も好き。
好きなんです。

 

南の頼れるお医者さんのフィガロ先生、この時のカインを救えるのは彼しかいなかったんですよね。
23話でのアーサーへのハグやファウスト先生への激励、レノックスへの気配り、等々めちゃめちゃ大活躍じゃないですか。
フィガロ先生と同等に多種多様な事を平行してできる魔法使いは多分他にいないんですよ。
ただ、もうちょっとフィガロ先生をサポートできる人が何人かいないと、また今回みたいに21人がバラバラになった時、今後手が回らなくなるんじゃないですかね。

私は「泡沫」を親だと思っているので、このフィガロ先生の資質を次の世代に受け継がせることが彼の救いにもなるんじゃないかと思っているんですよね。
ルチル・ミチルが大好きな先生から治癒魔法を学び、ファウスト先生との確執が改善すれば彼が南兄弟を後見することもできるだろうし、そうなればレノックスも心置きなくフォローできる。
フィガロ様も推しです」と言い切るアーサーだって沢山の事をフィガロ先生から学んでいるはず。
そんな次の世代を守り、導くことを「道楽」と冷笑せずに向き合えるようなきっかえさえあれば人生大逆転だと思うんですけど。
それじゃいかんのか、フィガロ

 

双子先生の指導下でのミスラとアーサーの共闘もとても良かった!
アーサーにしてみれば「夜明けが来るまで、世界でもっとも、強い魔法使い」ミスラの本気魔法を目の当たりにできる、実践レッスンですよね。
オズから魔力を授かる時もそうだったんですけど、アーサーって普段はあんなに優等生然としてるのに、強い魔法に対する純粋な好奇心と憧れを隠さず、自ら欲していくところがあるじゃないですか。
それってアーサー本来のものなのか、オズの元で育ったことで培われたものなのか、いずれにしてもとても魔法使いらしさを感じる性質だと私は思っています。

それもあってミスラとアーサーの魔法舎半壊コンビは見た目や態度は正反対でも、私はあれで結構似たもの同士だと思うんですよね。
大魔法使いに弟子として拾われたところも共通しているし。
ミスラのアルシムで砕け散った、リヴァイアサンの氷晶が降り注ぐ中での2人のハイタッチが何だか爽やか(双子先生は災難でしたね)で、ここだけジャンプのスポ根漫画みたいって思いました。

 

ところでオズの血によるバフ効果、イベスト中の瞬間風速的にはテンション爆上がりしたんですけど、やっぱり考えれば考える程今後の負方向の起爆剤になりそうで怖いんですよね。
死ねば上質な石になり、数滴の血液でも強力な媒介になる存在が夜には魔法使いから身を守る術が無い。
なんか、怖い。
何て言うか、これ最強すぎるんですよね。
これが「最終決戦で死を目前にしたオズが、今にも力尽きそうなアーサーに命と引き換えに進むべき道を示す」(例えが長い)みたいな1度限りの展開なら胸熱なんですけど、メインストでもないこんな早期に繰り出してくるって事は絶対今後何か揺り戻しがある気がして。
まぁ、私が作者ならイベストでこのバフ魔法の凄さを見せつけておいて、でも今後はそう気軽に使えないような超強力な制約を設けるかなってだけで、勝手にどんなえげつない制約が来るんだって怯えてるだけなんですけど。
制約、えげつなくてもいいんですけどね。
それを更に熱い展開で乗り越えてくれるなら。
ていうか、やっぱりアーサーにも自分の力で自分の道を切り拓いて欲しいし。
「英雄の血」や「最強の魔法使いの加護」だけではない、自らの力による運命からの解放。
2部以降のアーサーに期待するのはそこです。

 

第25話

魔獣を失い狼狽するオヴィシウスが口にする「あの方=計画の支援者」とはまぁノーヴァですよね。
前に出てきた謎の人物も結局ここまで一切登場していないから彼って事ですよね?どうなの?
けんまほの弱点って公的に極秘事項だったんですね。
そりゃそうだという気持ちの反面、ミスラやオーエンだってオズの傷は知ってる訳で、彼らがあえて外に広めるような事はしないだろうけど別に隠すような義理も無いと思うので、その実効性は怪しい気がするのですが。
現にオズの傷を利用してオズを倒そうと北3で結託してたし。

 

オズの物理攻撃は映画版「ロード・オブ・ザ・リング」のガンダルフみたいでめちゃめちゃ楽しかったな。
いや、絶対ガンダルフへのオマージュでしょ???(冷静に考えるとそうでもない気がします。)
オズが物理攻撃を意識してるのは「オズの爪痕」でオズ自身が語っているんですよね。
「体を鍛えねばな…。」って。
多分私が恩愛の者だからオズのこういう細かいセリフを覚えていて気が付いているだけで、他にも見落としてるポイントが色々あるんだと思う。
拾いぞびれた小ネタがあったら悔しいな。
スポエピは1回開くとその後はスキップして読まないことが多いから結構忘れてたり勘違いしたままだったりするので、こういうネタを拾われた時にまた読み返そうと思うんですよね。

 

賢者を取り戻したオズが、オヴィシウスに手を下す際に賢者に断りを入れるところはオズの優しさですよね。
そう、この物語全体の中で初めて(初めてですよね?魔女の悪霊みたいなのはあったけど)賢者は魔法使い殺しを目の当たりにするんですよ。
オヴィシウスが結構クズ野郎だったので、オズがヴォクスノクしてもストーリー上でもネット上でもあまり批判されてなかった(賢者も特にそこについて個人の感情は述べていない)んですけど、それで良かったのか?というのは多少あるんですよね。
オズにしてみれば自分の血液を奪われて好き放題されるなんて屈辱以外の何物でないので、私的には「殺せ!!!」という気持ちもあるんですけど、犬バラッドで一度は魔法使い殺しを踏み止まり、イベストでも捕えたオーレオリンに手加減することをカインに諭されてるのに。
もしあの場にアーサーがいたら何か言っただろうか。
オズは例えアーサーが目の前にいても、やるべき時は殺せるとは思うんですよ。
「グランヴェル城の呪いを解くには術者を見つければ(心配ない)」ってフィガロ先生が言ってたけど、具体的に術者をどうすればいいって言ってないんですよね。
殺さないとダメだったのかな?
ブラッドリー方式で約束させて拘束とかできなかったんだろうか?

ただ、オズの血を媒介にして魔力ブーストしてたオヴィシウスって相当強かったとは思うので、やっぱり殺すしかなかったんですかね?
命の優先順位という問題、ここは自分でも考えがまだまとまっていない部分ではあります。


ところで私、この1周年イベストを読んでいる間中、「もしオヴィシウスを倒してターリアの復活を阻止したら双子先生の予言を覆したことになるのでは?」と言い続けていたのですが、双子先生の予言って「今から我らの告げる場所で333年の眠りについておれば、勝機を手にできる。そなたの望みを叶えうる魔道具、もしくは媒介が与えられるじゃろう。(全文)」なんですよね。
オヴィシウスは確かにオズの爪痕でオズの血液を入手できたけど、予言前半の「勝機を手にできる」は実現しなかったのでは?と思うのですが、どうなんでしょうか。
魔道具、もしくは媒介を入手することが「勝機」を指しているとも取れるんですけど。
とはいえ、私の雑なパブサでは同じようなこと言ってる人を全然見なかったので、予言は実現したというのが正しい解釈なのかな…。
でもこれが既に読者に知らされている、2つの予言を覆す糸口になればいいなと思うのですが。


第26話

オヴィシウスの死によって、蔓延っていたいばらも消えアーサーが破壊した()グランヴェル城もヴォクスノクで元通りです。
ヴォクスノク、便利。

 

無事を確かめ合うけんまほがみんな普通に仲良しで可愛い。
家族のような東の国のメンバー。
ネロ、中央の国の大人がいない中リケを心配してくれてありがとね。
ミスラと南兄弟ももうなんだか普通に兄弟みたいでしたよね。

お腹に優しいハーブティで休んでね。
そしてなんとファウスト先生が「人の治療ばかりして、おまえに怪我はないのか?」とフィガロ先生を案ずる言葉を!
「子供たちの怪我を治してくれてありがとう。」
お礼も言ってる!
うわぁ、フィガロ先生良かったねぇ~!!!
いや、勿論ファウスト先生はとても良識があって、個人的な感情と仕事上での評価や感謝の気持ちは切り分けて行動できる人だからだとは思うんですけど。
でもあんなにわだかまりがあった相手に労りの言葉をかけられるって、凄い歩み寄りだなと思って。
ちょっと感激しました。

 

ところでこの夜の出来事は「なんだか不思議な夜」として封印されてしまったのですね。
人間には何も知らさなくていいの?という気も若干するのですが、けんまほがそれでいいならとりあえず私はいいとしましょう。
けんまほの姿を思い浮かべながらの賢者のモノローグが相変わらず繊細で優しい。
誰も知らない魔法使い達の活躍に限りない拍手と花束を贈れるのは自分だけ、と。
タイトル回収その2です。
けんまほの為に言葉で戦った賢者へ欠片のムルから贈られた言葉が、賢者から全てのけんまほへ贈られる、美しい流れですよね。

 

ムルの欠片を賢者から渡されたシャイロックの言葉が深い。
シャイロックとムル、「愛憎」と呼ばれている彼らだけど、色々なムルの違いをムルの表情の一部として受け入れているシャイロックのその気持ちは普通に愛ですよね。

私はシャイロックの健気な愛情が報われたらいいなとは思うのですが、当のシャイロック自身が別にそんな事求めていない気もするんですよね~。
ここは本当にどうしたらいいのか分からない。
どうしたらいいの?


カインとオーエン、明らかにカインは変わったしカインが立ち去った後の無言の微笑(Live2Dだけど)を見る限りオーエンも少し変わった気がするんです。
カインはもうオーエンを置いて行かない決心をしたけど、個人的にはカインだけが頑張ってオーエンの心を開く努力をする展開は絶対に嫌なんですよね。
やっぱり対等な関係が好きなので、ここはが願望も込めてオーエンの努力も期待したい。

そして幸運の指輪を巡る元相棒の顛末。

なんとここで夢の森のひょうきんサミー(ですよね?)がいい仕事をしてくれました。
え?ハッピーエンド?
めっちゃ丸く収まってる。
なんか元相棒の二人は過去の裏切り(疑惑)とかなんやかんやあるんですけど、私的にはラブコメにしか見えなくて、何故か全然ハラハラしないというか微笑ましくさえ思って見ています。
すみません。
いつまでも仲良くね。

 

友人同士の秘め事に高揚するリケ、絶対にシャイロック直伝の魔性の素質がある。
2人とも其々まだ知らない外の世界の真実や、残酷な未来が待ち構えているかもしれないけど、周りには頼れる大人が沢山いるので、きっと乗り越えてくれると思ってる。
ほんと期待してるんで。
「2人で冒険」は始まったばかり。

さて、いよいよ大団円を迎えました。
ここで第1話を振り返ると、この1周年のイベストは賢者とアーサーが箒で空を飛ぶという同じシチュエーションで始まり、終わっているんですよね。
物語にはよくある手法ですが、同じような場面なのに微妙にアーサーのセリフが違うんです。
冒頭では「北育ちだからたまにはハメを外す」と、個人の生まれ育ちを行動原理として説明しているアーサーが、ラストでは「魔法使いだからいけないことくらいする」と言ってる。
「魔法使いだから」というけんまほ全員に共通するアイデンティティーで語っているんです。

これはアーサー1人の心の変化というよりも、「魔法使いの約束」という物語を象徴した演出だなと私は思ったんですよ。
其々生まれも育ちも力の大きさも、考え方や価値観も違う魔法使い達が反発や衝突も経て心を繋ぐ、その拠り所となるのが「魔法使い」という共通の誇りだという事。
この2つの場面のもう一つの違いは、冒頭は賢者とアーサーが2人だけなんですが、ラストはけんまほ全員がその場で空を飛んでいるんですよね。
最初はバラバラだった魔法使い達に「賢者の魔法使いの仲間」としての絆が生まれつつある事の象徴のように思えるんです。
21人の魔法使いが同じ空に舞う事で。
「空に魔法を」
タイトル後半回収です。
1周年ストに相応しい素敵なラストだと思いました。


今回の事件は解決したけど、まだまだ問題は山積みですよね。
ノーヴァらしき人物は暗躍してるし、双子先生の予言もある、フィガロ先生の寿命問題も、ムルの魂の行方も、中央の国と西の国の政治問題や、そもそも大いなる厄災の謎も全然明かされていないし。
でも私は割とハッピーエンドを信じてる派なので!
これからも泣いたり笑ったりしながら物語の行方を追いたいと思います。
「まほやく」1周年おめでとうございます。


(了)

 

 

追記

ラストシーン、魔法使いだからいけないことくらいすると言うアーサーへ向けて賢者が手を伸ばして空に引き上げられるんですけど、具体的に誰の箒に乗ったのかは書かれていないんです。
私は初回読んだ時は相手は完全にアーサーだと思ってたんですけど、読み返してみたらここは誰でも自分の好きな子を選べばいいんだなって思って。

流れ的にはアーサーかもしれないし、「俺の箒に乗せてやる」って言ったシノかもしれないし、最初に声をかけたムルかもしれないし、ルチルかミスラかもしれない。
もっと言うならあの時バルコニーいる描写がない子だって実はいたかもしれないしね。

読者が其々好きにイメージできる余白をあえて残したいいシーンだったなぁ、まほやくの優しさ…って思いました。

 

 

 ※     ※     ※ 

 

まほやく1周年イベスト面白かった!という勢いで感想文を書き始めて約1か月。
長かった…。
最初の方を読み返すと5話分5000字で文字数多い!とか言っていたんですが、今回4話分で9000字超えていましたw
自分の思い出作りの為に書き始めた拙い感想文でしたが、思いの外沢山の方に読んでいただけたみたいで、叱られたりしないか緊張もしましたが、嬉しかったです。
Twitterで「いいね」をくださった方もありがとうございました。
途中でくじけそうになった時、とても励みになりました。
ここまでの長文感想はもうしばらくは書けないと思いますが、こうやってひっそり残せる場を作れたので、今後も気が向いたら何かしら投下できればいいなと思います。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

 

 

 

 

「きみに花を、空に魔法を」感想(18~22話)

第18話

18話、ヤバいですよね。
何回読んでも泣いちゃうんですよ。
自分的神回なんですけど、メンタルがある程度健康な時じゃないとなかなか読む気になれないという、私にとっては過酷なパートでもあります。

 

18話読むまではシノはヒースの為にも自分が犠牲になる気はない筈って、私、本気で思っていたんですよ。
なので「ヒースに会えて幸せだった」ってシノが言い出した時にはもう本当にビックリというか、気が動転ってこういう事を言うんだなと思うくらい動揺しました。
私、それまでずっとシノのヒースに対する気持ちがよく分からない部分があって、Twitterでも「分からん」と何度も言っていたんですよね。
お互いに守り合う約束をしているのに「血塗れのオレに慣れろ」と武功華やかな理想の主従像を語り、その反面ヒースの繊細でシャイな部分も全肯定だし。
ヒースに変わって欲しいのかそうでもないのか、なんだか色々矛盾してるけどとにかくヒースの事が好きなんだな?(私はそんなシノが好きだよ)みたいな感じで。
でもヒースにしてみればシノとはいつまでも仲良しの幼馴染でいたいんだろうし、魔法使いのとしての運命共同体になった上でシノが夢見る「理想の主従」は荷が重く感じられてたとは思うんですよ。
実際ヒースは何度も自分はそういうのは向いてない的な事を言ってた訳だし。
だからいつかはお互いの気持ちを真っ直ぐにぶつけ合って歩み寄る必要があるだろうし、そんなに大切なヒースの気持ちを汲み取ろうとしないシノの気持ちが「分かるけど、分からん。」だったんです。
それがまさかの「オレと違ってヒースはずっと普通になりたかっただろ。」って、そんな。
シノ、それ分かってたの?
自分の身に何かあればどうなる(ヒースがずっと望んでいた普通の人間になれる)のか分かっていたからこその無鉄砲で、届かない気持ちのまま死んでもいいって思っていたってこと?
ちょっと!!!!!
それってヒースの従者として認められることでしか自分に存在意義を見出せないという事なのでしょうか?
なんで!?幼馴染とか親友とか、2人にはもっと色々絆があるやろ!!!


実は私、ジュンブライベの時にシノがアーサーに言った「あんたにはわからないさ。オレとは違う、本物の王子様だ。」というセリフがとてもショックだったんですよ。
あの2人の普通に気の合う同級生のような関係が微笑ましいなと思っていたので、突然冷水を浴びせられたような気持ちになりました。
でもあのセリフもシノにはアーサーを傷つける意図はなかったし、事実としてそう言っただけで特にそれ以上含むものがあった訳ではないと私は思っていて、ただそういう言葉がさらっと出てくるシノがちょっと切ないな、と思っていたんです。
今思うとシノには、自分とヒース(やアーサー)との出自の違いに対する諦念みたいなものがずっとあったのかな?(余談:この辺り、びずろぐのショートストーリーを読むと理解が深まりますよね。)
シノ、そんな悲しい事言わないでくれ。
絶対に2人が歩み寄れる道があるから。

元の人格に戻ったオーエンが瀕死のカインを見て揶揄的な「騎士様」じゃなくて「カイン」って呼ぶんですよね。
明らかに動揺してたし、ここは素のオーエンの気持ち(カインを救いたい)が出てたと思うんです。
カインもあんな酷い目に合ったのに、オーエンを責めずに自分のせいだと言うし。
ここはカインが傷オーエンに対して「恨みのある北の魔法使い」ではなく、「傷ついて怯えた幼い子供の人格」として初めて向き合った瞬間だったのかなと思います。
この一連の場面については本当にネット上でも色んな意見があったし、決して1つの見方が正解という訳ではないと思うんですよね。
そして私は「因縁の二人」については、このイベストが初めて深く2人の心の変化に触れたエピソードだと思うので否定はしたくないです。

ラスティカの話をしてもいいです?
18話のラスティカはクロエの師匠なのは当然として、オーエンに対しても先生だったと思うんですよ。
カインをあんな目に合わせた事について理由も問わないし、責めたりもしない。
オーエンがカインを助けたいって思ってるのは彼の眼には明白だっただろうけど、それを指摘すればオーエンが反発することは分かってるので。

ただカインを助けたいなら祈れ、ってクロエに言うだけなんですよね。
そしてクロエの素直な真心があればオーエンを動かせるって信じてる。(断言!)

ラスティカにとってオーエンもクロエや西祝祭の家なし魔女と同様に、孤独な世界から自ら踏み出せるように導い
てあげたい子供なのではないでしょうか。(オーエンの方が年上だけど)
ラスティカの「ハーメルンの笛吹き男」というキャラクター解釈、捕われた子供を解放する役回りだと考えると救いがあるし、希望が持てるんですよね。
そうであって欲しい。


そして、「死んだりしないで」というクロエに対しての「約束するよ、クロエ」。
これ以前にヒースに約束しなかったシノのエピソードがあったので、めちゃめちゃ効きますよね。
泣きました。
この「死なないで」という約束、Twitterでお見掛けした解釈でなるほどと思ったんですけど、よく考えると約束として成立していないんですよね。
だって約束があってもなくても
生きて帰れなければ「死」しかない訳なので
だから初見の時はラスティカ、そんな穏やかな顔で約束して!ってショックを受けたけど、ラスティカにしてみればこの約束自体は現状が悪化するリスクはゼロで、ただクロエに安心と勇気を与える為のものだったんだなって気付きました。
「約束するよ」のたった一言だけで。
ラスティカへの評価、元々私の中では高かったんだけど更に爆上がりだわ、こんなの。
担当分野のコメントなので長くてウザいけど許してほしい。

クロエからオーエンへの言葉も良かった。
これ、この物語のメッセージの一つだと思うんですよ。
傷ついていい人なんてこの世にいない。
誰も君の代わりはいない。
多分ですが、オーエンもクロエのように理不尽に周囲に傷つけられた過去があるのでしょう。
そこで封じ込められた自分のマイナスの感情が傷人格として発露しているのかなぁと思っているのですが、西子弟が理解者となることで少しでもオーエンの心を解きほぐしてくれたらいいなって思う。


そしてその頃欠片のムルからオヴィシウスへ「きみがターリアを殺した」という衝撃の一言が告げられているのでした。

ところでこのパートで魔法使いが約束を守れなかったら人間になるってシノが言ってたんですけど、これ初情報ですよね?(これまでは魔力を失うとしか言われてなかった)
過去イベで既出だったりする?
「魔法使いは約束しない」という情報も最初に読者に教えてくれたのはシノなんですよ。 シノ、そういう役回りなのかなぁ。

 

第19話

ここまで感想文を書いてて気付いたのですが、オヴィシウスが出てくると途端に筆が止まってしまうんですよ。
敵だからというのもあるとは思うのですが、とにかく感情移入のしどころがあんまり無い上にキャラクター造形の面白味という点でも私の好みとは違い、勿論私の文章を書く能力の問題もあるのですがそれを圧してでも書いてしまう!というパッションがなかなか生じなかったです、彼。
愚痴か。
寧ろスカーレットとかオーレオリンの方がもっと背景を知りたくなるような魅力を私は感じますね。(彼女達も被害者ではありますが)
これはもっと後で詳しく書くと思いますがやっぱり読者が彼を悪役として後腐れなく憎めるような配慮なんでしょうかね。
確かに文字数も限られるのに、ここで「進撃の巨人」みたいな敵味方のアイデンティティで葛藤する要素をガッツリ入れられても困惑するしな。

 

オヴィシウスとムルの問答を読んで思ったのですが、ターリアってオヴィシウスにいばらの城ごと燃やされて死んだという認識でいいんですよね?
空と海と陸の魔獣を召喚し聖なる贄を与えてターリアを蘇らせるって、これもとても反魂の禁呪っぽいんですけどどうなんだろうと思って。
幽霊城が蘇っても死者蘇生ではない?
(※20話でオヴィシウス自身が「ターリアは死んだ。もう、やり直せない。」と言っているんですよね。でもこれもターリアが生き返ったとしても、彼女を殺した自分の事は愛してくれないという意味にも取れるので、なんとも…。)
スノウ様はホワイト様の魂を幽霊として繋ぎ止めている、ミスラは過去に禁呪に失敗して酷い目に合った、メインストーリーのゾンビもゾンビだから死者が生き返った訳ではない(禁呪の失敗)。
反魂の禁呪、成功した人はまだこの物語上にはいないですよね。
多分この禁呪を巡る何かがこの物語全体の因果の一つなのでは?と思っているのですが。
現世を鏡写ししたような反転世界を更に反転(死者蘇生)させて何かを成そうとする存在が、大いなる厄災の秩序にも影響を与えているのでは?というふんわりとした仮説が私の中に有ります。
考察できないタイプのおたく気質なので辛い。

 

ところで賢者がけんまほ達への思いを昂らせて声を届ける場面は、そのまま「魔法使いと心を繋ぐ」演出だなと思いました。
賢者、時々異世界転生者っぽい特殊な能力を発揮してけんまほを救ってきたけど、この力って賢者の意思で使いこなしている感は薄かったじゃないですか?
まあここも別に賢者が意図的に行なった訳ではないのですが、これまでの魔法使いに求められて力を貸すような受身ではなく、賢者自身の内側から湧き出した感情が大きな力を発揮しているんですよね。
これって賢者が自らの心で魔法的な力を使ったって事なのでは???
私は賢者は自分のアバターとしての傍観者ではなく、この物語の一登場人物として見ているのですが、彼(彼女)が今後物語の中でどのような役回りを担っていくのかもとても興味があるんですよね~。
私は彼(彼女)がどんどん活躍するのも全然アリです。

 

第20話

賢者がけんまほに言葉を届ける力を発揮したお陰で、分断されていたけんまほ達が其々の状況を把握して活路が開けていく展開は、ありがちかもしれないけどかなり熱かったですね。
フィガロ先生の言う「俺の弟子」がファウスト先生の事だと直ぐに賢者が察してくれたのが個人的にとても印象的でした。
城内にルチルもミチルはいないので消去法的にファウスト先生の事だと思ったのかもしれないけど(いや、でもレノさんもそこにいるしな)、そこでファウスト先生の名前を出さないフィガロ先生のなんだかなぁ感をさらっとカバーしてくれたのが私的には「ナイスアシスト!」と思えて。
ほんと、フィガロ先生名前を呼びなよ。
そういうとこだよ。


オヴィシウスの魔法から賢者を守った欠片ムルの、賢者にかけた言葉が「きみの勇気に花束を!」。
タイトル半分回収されました。

ムル、最初からずっとそうだったけどキーパソン感が凄い!
そしてここで魔法が使えない賢者が「自分は言葉を使う」と、言葉に自覚的になるんですよ!!!
19話で衝動的に言葉を発してけんまほに届けた賢者が、「祝福も、呪う事も出来る」言葉の力に目覚めてるんです。
なんか、感動しちゃって。
全私がスタオベ。
魔法は心で使うものというまほやくの設定がとても好きなのですが、その心を温かく育んだり強く奮い立たせるのが大切な人からの言葉というのがね、めちゃめちゃ好きです。
まほやくの魔法使いが他者の感情を操作したり記憶を消す事もできるのに、他者の思考や感情は人間並かそれ未満しか読めないし理解できないのは、先の能力に対して致命的なバランスの悪さだなぁって思うんですよ。
そのせいで要らぬ不安や苦しみを負っているように感じるので。
でも、そんな彼らを救うのが言葉の力だとしたら、光はあると思えるんですよね。
ここで1周年白オズのホームボイス「おまえの言葉ひとつで私たちは強くも、弱くもなる」を思い出しました。
そうか、答えはもう書いてあった。

 

結局オヴィシウスはあんなに固執していたターリアの事さえどうでもいいとか言い始めるんですけど、こんな奴にも賢者ってば「あなたの望みを誰も傷つけない形で叶える方法があるならお手伝いします。」って言ってるんですよね。
この物語の結末を知って改めて読み返すと、ここって結構重要なターニングポイントじゃありません?
そして賢者の言葉を受け入れる事の出来なかったオヴィシウスは、魔法によって賢者の声を封じてしまうのでした。

 

第21話

賢者の言葉を拒絶し、魔獣に贄を与える魔法を行使するオヴィシウス。
なんかもうここで読者が一丸となって彼を最低な敵として嫌悪できるお膳立てが整った感じですよね。(オヴィシウス推しの方がいたら申し訳ありません。)
次々と贄となる魔女たちの描写が哀れでした。
みんなその出身国らしい個性があって、生前に出会えていればけんまほとも仲良くなれそうだったのに。
で、彼女らの死に立ち会ったけんまほの反応がほぼその世代によって違っていて興味深かったです。

双子先生やオズ、フィガロ先生といった古い魔法使いが「土は土に還る」「ただの人形」と幾らかの憐れみと共に彼女達の死を見送っているのに対し、ファウスト先生やラスティカは彼女たちが苦しまずに死ねる安息の魔法で慈悲を見せ、アーサーとルチル(上世代だけどおそらくネロも)は彼女達を救いたいと言っている。
特にアーサーがね、オズの言葉に逆らってまでオーレオリンの手をギリギリまで離そうとせず、更に彼女の名を呼んでいるんですよ。
この時それぞれの魔女の名を呼んだのはネロと双子先生、手を取ったのはラスティカなんですけど、両方行なったのはアーサーだけなんです。
オーレオリンも「手を繋いでくれてありがとう。」と告げていばらに飲み込まれている。
(※ここも魔女達の性格によって反応はまちまちで
、バイオレットなんかは「仇は必要ない」という矜持の高さを見せたりもするので、一概に全員がそうだと言っているわけではありません。)
私はまほやくの物語全体の中で「相手の名前を呼ぶ事」と「手を取る・繫ぐ事」が大きな愛情表現(真心の表現と言ってもいいかも)として描かれていると思っていて、このアーサーのアクションは彼の持つ大きな博愛の心を体現していると思うんですよね。
勿論その場の状況の違いはあるから、そうしなかった魔法使い達の情が無いとかそういう事ではなくてですね、アプリのアイコンキャラであるアーサーが、例え魔法で作られた人形であってもその命が消えゆく敵に対して「手を取り名前を呼んだ事」が、愛と絆の物語である「魔法使いの約束」の象徴的なエピソードとして描かれて嬉しかったというお話です。
ほぼ私の憶測と妄想ですけど。
でも、カインを助けるために名前を呼んで祈るっていうのも同じことだと思うんですよね。
クロエとオーエンも、同じ真心の表現を学んでいたと思います。

 

ブラッドリーの強化魔法、めちゃめちゃいい所でその威力を発揮できた!
まほやくは登場人物が全員魔法使いで人数も多いから、なかなか得意魔法をここぞという時に使う場面のローテーションが回ってこない()という難点があるんですけど、ここは凄いテンション上がりましたよね。
正直ブラッドリーの強化魔法の存在は少し忘れかけてたので、別に全然伏線じゃなかったのに個人的に伏線回収したみたいなお得な気持ちになりました。
あの強化魔法、やっぱり心臓とか頭とか即死部位を射抜くことで極限まで魔力が上がるとかあるんだろうか。
そして魔法をかけられる者との間に信頼関係がなければ死、とか。
そういう縛りがあったりするとめちゃめちゃ盛り上がるな、私が。(どこかに書いてあります???存在を忘れかけていた位なので今すぐには分かりません。)

 

水色の傘ってあの場にいた魔法使い全員の絆の象徴として描かれているんですよね。
ネロがブラッドリーとの思い出をそこに重ねてシアンに渡し、シアンの死を悲しむネロへシャイロックとムルからの思いやりとして返されている。
特にシャイロックがネロに傘を渡してその下をムルが潜り抜けていく場面は本当に文章が美しくて、悲しい場面のすぐ後だというのになんだかウットリしてしまいました。
こういう描写、つしみ先生の素敵なところだなと思います。

これ、その後のネロの戦闘描写にも言えるんですよね。
無数のカトラリーが一斉にバジリスクを突き刺す場面とか、鮮やかに映像で脳内再生されました。
ドラマティックに登場人物の心情を描く描写と、アニメ的な映像が再生されるような情景描写のメリハリが凄く好きです。

第22話

リヴァイアサン封じの魔法陣の為の媒介が必要という事で、なんと宝剣カレトヴルッフの再登場ですよ!!!
フィガロ先生、最初からこれ使う気だったんでしょうか?
他で調達する気だったけど間に合わなかったのかちょっと気になるんですよね。
この話は長くなるので余裕があれば後でまとめてしたいと思います。


Twitterで見たんですけど、ファウスト先生がヒースにシノとの関係をはっきりしないなら別れろと言った(そういう言い方ではない)件って、自分の事は棚に上げて!という批判意見もあったんですね。
自分のTLではそういう意見全然見なかったので、先日それを知ってビックリしました。
確かにここでのレノックスに対するファウスト先生の態度と言葉は、一度決別の意思を伝えた相手に対して都合の良い時だけ昔のように頼りにしていると言われれば…そう???
いや、こんな緊急事態なら頼りにするだろ、普通!!!
ファウスト先生は全ての柵を捨て隠遁したつもりだったけど、400年諦めなかった男が追いかけて来たんですよ。
そんな男さえ1度は拒んでいるの。
しかし今、奇しくもお互いの命を預けるような場面に居合わせてしまった←New!って感じじゃないんです???
人間関係のケジメにはとても潔癖な気がするんですけど、ファウスト先生。
しかしそれを全く意に介さずどんどん距離を詰めて踏み込んでくるのがレノックス、というお互いに噛み合わない事で永久機関みたいになってる関係だと思っているのですが、誤解があるなら申し訳ありません。(弱気)

そして本ストーリー中3度目の「約束」シーンです。
3つの約束はそれぞれ危険な戦いに赴く相手の無事を願うという似た状況なのに、受け手の回答によって全然違う印象になっているんですよね。

1つ目のシノはヒースを生かす為の自己犠牲も厭わないひたむきな「約束はしない、信用しろ」だし、2つ目のラスティカはクロエに安心と勇気を与える(しかも自分はノーリスク)慈愛と余裕の「約束するよ」でした。
正反対の回答なのにどちらも相手を思う健気さ、優しさに思わず涙が溢れました。
そしてファウスト先生の「約束しろ!」に対するアーサーの「私は魔法使いだ。約束はしない」「だが、必ず戻ってくる!」は、何があっても宝剣を手にして戻ってくる、みんなを救う、という強い決意の表明だと思います。
アーサー、英雄として完璧な受け答えなんだよなぁ。
私はこのアーサーの清々しい英雄気質は、例え今後どんな大きな困難にぶつかっても揺るぎのないものだと信じているのですが、それでも思い出のバルコニーで落涙する姿も知ってしまったので。
彼が清廉であればある程、時々親心的に心配しちゃうんですよね。
これは若い魔法使い全員に言える事ですけど、必要以上にその魂が傷つくことのないように祈っているし、そこは大人の魔法使い達、まじで!超!頑張ってくれ!!!
って思っています。

ところで今更ですけど約束って、「約束する」とお互いに言葉にする事で成立なんですかね?
そして何を以って「約束を守れなかった」と判定されるんだろう?
ファウスト先生の「無茶をしない」という約束なんかは、本人が「無茶をしてしまった」と思ったらそれでアウトなの?
逆に「自分は無茶していない」と思い続けていればセーフ???
「死なないで」という約束は生か死かのゼロサムで分かり易いけど、「無茶をしない」って生きて帰る為に大怪我を負うような状況も含めた広範囲の行動制限な訳で、そこは流石ファウスト先生上手いなとも思うんですが、約束した人の心持ち次第でどうとでもなるなら微妙だなとも思い。
 まあそれを言ったらヒースとシノの「お互いを守る」もかなりアバウトと言えばアバウトなのですが。
この辺、もっと詳しくストーリーか設定集なんかで知りたいです。

 

バジリスクとの戦闘描写は、シャイロック、ネロが連携した魔法使いらしさ満点の空中戦でカッコ良かった。
この辺はセリフも少ないので下手をしたら説明的になってしまいそうなのに、戦いの緊張感とシャイロックの妖艶な魔法、ネロのダイナミックな攻撃魔法が見事に表現されていて、彼らの見せ場を盛り上げていたと思います。
何度でも言いますけどアクションシーンはムービー欲しいですよね。


中庭でもリケがランタンを輝かせる魔法の間、ミチルに手を繫いでって言ってました。
そう、そうすれば心も強くなるし、魔法も強くなるんだよやっぱり。
ミチルも
自分がリケの心を支えるって言ってて、それが心の強さだよね。
ミチル全然弱くないんだよなぁ。
リーダーシップを見せるヒースが頼もしい。
中庭は子供しかいないけど、ここ、めちゃめちゃ応援したくなりません?
クライマックス感が高まって来た!
と思ってたのにまさかの…。
え?ブラッドリー????(消えたw)

 

 ※     ※     ※ 

 

後編、なかなかちょうどいい切れ目がなくて中途半端だけど一旦ここで切ります。
また明日からイベント始まるし。
バレンタインイベ、楽しみですね~。

「きみに花を、空に魔法を」感想(15~17話)

第15話

ミチルにヒースとリケを託して1人ミノタウロスと戦うシノ。
ここの戦闘描写を読む限り、シノは勝機を諦めていた訳ではないと思うし、皆が生き延びる現実的な術を模索していたと思います。
それよりミノタウロスの「荒々しい動作に反して静かな黒い目をしている」点について「昔のオレみたい」とシノが評していたのが気になりました。
彼の過酷な幼少期を匂わせる台詞はこれまでも何度かあったんですが、ここはなんだか不思議な比喩だなと思って。
静かな黒い目。
自我もなくただ生存欲求のみで汚れ仕事も厭わなかった過去、そういう事?
いや、いくらなんでもミノタウロスに過去の自分を重ねたりはしないだろ?とも思うのですが。
そんなに気にしなくてもいいのかなぁ?
シノって口ではあんなに他者を羨ましいとか、自分には何もない的なことを言ってるのに全く卑屈さを感じないところがとても好きなんですよね。
多分彼は事実としてそうだと語っているだけで、それ以上の自己憐憫や自分より恵まれている人への嫉妬心のようなものを感じさせないからなんだろうなと思う。
これはまほやくの登場人物全般に言えるんですけど、怒りや悲しみといった感情表現はあっても「怨み」「妬み」「卑下」みたいな成分が少ない、多少あったとしてもそんなに粘着質じゃない感じが快適です。
物語の善性を感じるというか、個人的にまほやくの好きポイントなんですよね。

 
と、ひとしきり語ったところで結構粘着質の怨み成分を多く含んだ人が出てきました。
オヴィシウスっていうんですけど。

彼、ちょっと怨み成分がトゥーマッチですよね。
手下の魔女達ほどの好感を持てる要素が薄いし、
黒幕がいそうだとしても小物感は否めない。
オリジナルムルの方がよっぽどラスボス感有るんだよな、実際の話。

ところでターリアも魔女だけど、自らいばらを編み続ける事でいばらの城に取り込まれて眠りに就いているので、彼女自身が「眠れる森の美女」ですよね。(名前も「太陽と月とターリア」から来てるんだろうし)
彼女を目覚めさせるようとするのが黒装束の魔法使いで、その手段としてグランヴェル城をいばらに取り込み人間を眠らせるって、まさに物語の反転世界的演出ですね。
いばらを編んで願いを叶えようとするのは若干「白鳥の王子」っぽいけど。

 

ヒースとシノの約束ってみんなが知ってる訳じゃなかったんですね。
これまでの物語で誰が知っているか詳しく言及されてなかった(と思う)ので、ミチルとリケが知らされる場面で気が付きました。
でもこれ、凄く重要な約束だからけんまほ全員共有した方が良くない?(知ってれば協力できることもあると思うし)
ヒースにシノから頼まれた内容を打ち明けるミチルがね、自分を1人前に扱ってくれたから嬉しかったっていうのが切ない。
シノの意図を知って怒り心頭のヒース。

ここはね、シノの気持ちもヒースの気持ちも分かるから読者は板挟みで辛いところなんですよね。
お互いにお互いが大切なのに微妙に目線が違ってすれ違うこの感じ、まほやくの真骨頂なのですが。

2人の関係を丁寧に描いた前半のエピソードがここに来てめっちゃ効いてます(私に)。



第16話

 箒星の雫」を試したいと言うリケを見て思ったんですけど、どれほどの効果があるのか全く分からない魔道具をそんな緊急時にいきなり使おうと思うなんて、結構怖いもの知らずですよね。
そこが子供だと言われればそうなんですけど、これはリケの「中央の国らしい」前向きな性格もあると思うのですが、挫折経験の少なさもあるのではないかと思うんですよ。
人々を導く神の使途として育ち、今は年長の魔法使い達と肩を並べて「賢者の魔法使い」としての使命に邁進して、自己肯定感に満たされている感じ?
ミチルが魔法に関して自信を失いつつも健気に自分のできることを模索しているのと対照的です。
今後の成長のステップとして大きな挫折はあるんだろうな。(まあこれは殆んどの若い魔法使いに言える事だとは思うけど。)

 

ところでオヴィシウス、ターリアの事を「妻」と呼ぶ割には「彼女の事を一番考えていた」とか「俺しか彼女を理解できなかった」と自分の事ばかりを主張してムルを責め立てているのですが、これはなんだかあれっぽいですね「俺の嫁」的なあれ。
だってこれフィクションにめっちゃありがちなストーカー犯罪者のセリフみたいじゃない???
ムルの導きが正しかったかどうかは分らないけど、少なくともムルはターリアの事を「嫌われ者」とは言わずに「面白い子」「不幸ではない」と言っているので、ここはオヴィシウスの分が悪いですね。
オヴィシウス、そういうとこだよ。


それにしても月に近付こうとするとやっぱり身を滅ぼすの?
というか、ムルとターリアの事例しかないけど、彼らが月に近付きすぎて受けた酬いって自分の魔法の呪い返しみたいな感じじゃないです?

 

一方その頃グランヴェル城内では…。
フィガロせんせ~、「この城が壊れたら悲しむ」と言われてた子達(いえ、主にアーサーですけど)、めっちゃお城壊してま~す!!!

まあ、アーサーににとっては自分ちだから、どうしようと自由って言えば自由ですが。
「アレク様」という単語に分かり易く反応するレノックスと、それを諫めるファウスト先生、抽象的なオズの説明を正しく理解して翻訳するアーサー、困惑する元主従の2人、相変わらず城内はしんどみが薄くて可愛いです。
ファウスト先生の「えっ???」っていうボイスに笑っちゃいました。
ここで注目すべきは、私的にはやっぱりファウスト先生の公正さだな。
あんなに嫌っている中央の国の、その核心とも言うべきグランヴェル城(とその中の人間)に対して「業深い城ではない」「彼らに罪はない」と言い切れるんだから。
この人本当に物と事の切り分けができる人なんだな、と思いました。
こんな大人になりたい。

 

オーレオリンに対してアーサーがオズの気配を感じるのは、彼らが身内のようなものだからとも思えるのですが、ファウスト先生も感じていたという事は、ある程度魔力が強いと自分の知っている魔法使いの気配が分かるという認識でいいんでしょうかね?
そう考えると病の沼でビリジアンにオズの気配を察知したのがフィガロ先生だけだったというのも、彼らの魔力を推し測る際の目安になりそう。
ラスティカが市場でオヴィシウスを魔法使いと見抜いたのも似たような感じなんですかね?
なんとなくなんですが、現状年長の魔法使いと若い魔法使いの力の差が結構大きい気がするんですよ。
ここまでのストーリーで彼らの心の成長は少しずつ描かれていると思うんですけど、魔法の力についてはまだそこまで描かれていない気がして。
若い子達が魔法の力ももっと成長できる描写がこれからあるといいな、と個人的には思っています。
いや、でも魔法は心で使うものだから、心が大きく成長したら大きな魔法が使えるようになるのかな?


オーレオリン本人さえ気づいていない彼女の正体と、これからの運命を無情に告げるオズには、ちょっぴり古い魔法使いらしい冷徹な威厳を感じました。
そういうオズも私はとても好きですよ。

 

第17話

冒頭のカインとオーエンの掛け合い、「ふん、良かったね。」「ああ!おまえの助言のおかげだ!」「はは・・・。馬鹿。」ってとてもいい感じじゃありませんでした???
思わずセリフを書き出してしまう程に。

いつの間にそんなに仲良くなっちゃったの!?
正直ビックリだよ。
なのに…。
確実にいばらの蔦でオーエンの人格が変わったので、やっぱりこれが傷人格へのトリガーなのかな。
そういえばメインストーリー読み返したんですけど、うまい具合にオーエンの人格が変わる瞬間は描かれていませんでした。
いばらがトリガーと思わせて何かギミックがあるかもしれないけど、まあこれはいつか明かされるでしょう。
先に進みます。

 

生死を賭けた戦いの最中、敵の要求に応えてに優雅にお茶を飲んで待ってくれるスカーレット、普通に良い人だ。
彼女達はオヴィシウスによって作られた人形だけど、マナ石の元の人格をそのまま引き継いでいるって事でいいんでしょうか?
それってマナ石には元の魔法使い(或いは魔法生物)の人格の情報が宿っているという事???
私は(そう思ってる人は多いと思う)オズを始めとする北の魔法使いが殺した魔法使いの石を食べるというのは、マイルドに表現したカニバリズムだなと思っていたんですけど、もし石に「魂」や「人格」の情報が残されているとしたら全然マイルドじゃないですね。
マイルドじゃないけど、強い魔法使いのマナ石を食べて強くなるという理屈は通る気もする。
ちょっとこの話長くなりそうだから別の機会にちゃんと考えたい。
あと、これ死者そのものが生き返った訳じゃないけど、何気に反魂の禁呪っぽさもありますよね。
オズの血を媒介にしたという事は、オズも同じ魔法、その気になったら使えるのかなぁ。
凄く話が逸れました。
つまり何が言いたいかというと、生前の人格がそのまま人形に宿るのなら悲願達成の為のプロジェクトにこんな「ザ・西!」みたいな人選でいいの?ってことですよ。
オヴィシウスどういう基準で彼女らを選んだんだろ。
魔力の強さなのかな?
もう絶対明かされることはないだろうけど、気になります。

 

そんな妄想を巡らせている間に傷オーエンとカインは大変なことに!
ここはね、もう前にも書いたんですけど私はどちらも「仕方ない」派ですよ。
「栄誉も勲章もいらない。俺の胸に誇りと灯火を与えてくれる」とまで思う人達を助けたいカインは全然悪くないし、オーエンだって普通の状態ならそのまま協力してたと思うし。
傷人格になったのもオーエンの意思ではないのでそこも責められないでしょ。
ただね、ちょっぴり思うのはもしもそこにいたのが本当にただの人間の子供だったら、カイン、あそこに置いて行こうとしなかったのでは?というのはある。
カインからするとオーエンはいくら人格が変わっても弱者と見做しきれない部分はあるんじゃないかな?とは思うんですよね。
言っちゃえば自分の目を奪った加害者な訳だし。
だからってカインに非があるとは私は思えないので、本当にここは最悪の運命の巡り合わせだったな、としか。
ともあれ、カインがオーエンを置いて他の人を助けに行こうとしたことが第2のトリガーとなって傷オーエンの攻撃性が発露してしまいました。
傷オーエンも魔法が使えたんですね…。
え?それ今後どういう意味を持つのかは分からないんですけど、とても重要な事実じゃないです???

 

ラスティカの「魔法の修行」、最高じゃありませんでした?
私ここ読んだ時めちゃめちゃ泣いたんですけど、何回読み返しても泣いちゃうんですよね。
西祝祭の時にも強く思ったのですが、ラスティカって自分より力のない相手に対する希望の提示方法がね、素晴らしいんですよ。
ただ一方的に教え諭すのではなく、絶望しそうなクロエを美しい言葉で励ましつつ、クロエが自分で暗闇の中の光を見出せるように導いて魔法使いとしての誇りまで奮い立たせている。
彼らもまた運命によって巡り合った師弟なんですよ。(突然のポエム)

 

※     ※     ※ 


15~17話感想、結構難しかったんですよね。
ドラマティックな展開が多かったのでそれに言及すると凄く長くなってしまって。
どうでもいい妄想も色々あったのですがあまりにもどうでも良くてかなり削りました。
とりあえず折り返しました!今日はここまで。

「きみに花を、空に魔法を」感想(11~14話)

第13話の感想を飛ばして14話の感想を書いていたのを修正しました。
な~んか推敲漏れしてる気がしてたんですよね…。(そういうレベルの問題ではないような)
気付いてよかった。
今後気を付けます。

 

※     ※     ※ 

 

第11話

前回オチにしてしまったいばらの蔦、文字にするとなんかメルヘンというか童話っぽいんですけど、超強力でした。
賢者を連れ去り、カインやラスティカの魔法も効き目がない。
私はここでのオーエンとラスティカのシーンがとても好きなんですけど、何ていうかこういうシーン、どっちにも寄り過ぎていない塩梅がいいんですよね。
ラスティカがとても察しが良くて一方的にオーエンの気持ちを汲み取ったとか、オーエンがいきなりヒーロームーブ(ここは僕に任せろ、みたいな)になるとか、そういう偏った流れじゃなくて、無言だけどお互いの目や表情を見て意思の疎通ができている感じ。
これまでなんだかんだ言いながら一緒に歌の練習してた2人だからこその対等な信頼が感じられて、いいなと思いました。
そして始まるオーエン先生の魔法講座。
ていうか、ここで既にオーエンはスカーレットの正体を見抜いているんですよね。
ラスティカはどうだったんだろう?
分かっていたからオーエンとカインに任せる気になったと思いたい。
ここでオーエンが「誠実」や「信頼」という言葉を使ったのが、意外だけど印象的でした。
オーエンって北の中では人の感情や良識に理解度が高い魔法使いだと私は思っているんですが、そうでなければ他者の恐怖や悪意を狙って煽ったりできないじゃないですか?
なのでそこは良かれと思って相手の地雷を踏み抜く助言をしたり、少し倫理観の欠如した冗談を言ってしまうフィガロ先生とは対照的なイメージはあります。
で、オーエンの向ける悪意って相手の恐怖や不快感の鏡写しだから(と私は解釈している)、基本姿勢が「快」「楽」みたいな西の魔法使い相手だと調子が狂うんだろうな、と。
話が逸れた。
オーエンが「誠実に信頼するのが中央のやり方」だと理解していて、他のやつはカインの事をそう思っているのに、オーエンはそう思っていないっていうのが私的にはこの場面の熱くもあり、辛いところなんですよね。
いや、ここは人によって感じ方違う部分かなとも思う。
単にオーエンのツンデレにみたいに受け取ることもできるし、初見の時は私もそんな風に受け取っていました。
でも今の私はオーエンが、「カインは自分に対して誠実に信頼していない」と思っていることを言語化した説を採りますよ。
あと、オーエンによる精霊の説明は読者の私達にもこの世界の魔法の在り方について親切な説明でしたよね。
ありがたい。
そんなこんなでまだ全然お互いを分かり合えていない
因縁の2人、共闘することで絆が生まれちゃう?と期待感が高まるのでした。

 

上空は大人メンバーなので、なんだか安心感あります。
ブラッドリーがいばらに囲まれたグランヴェル城の話を聞いて、オーエンの心配をしてましたよね。
夢の森での態度もきっとオーエンの面子を立てて深堀りしなかったんでしょうけどね、なんか今オーエンの傷の秘密について一番近い場所にいそうなのがブラッドリーのようにも思えるので、今後の展開が気になります。

 

第12話

バルコニーでのミスラに対するフィガロ先生の年長者ムーブ、凄かったですね。
文句言いながらもちゃんとミスラ従ってるし。
勿論、そこはルチルに何かあれば自分の身も危険だから頑張るしかないというのもあるけれど。
私は「本編に記載されている事が真実だ(だが妄想は自由だ)」派に所属しているので、今のところミスラが魔力の強さ2番手という点に疑問は抱いていないんですが、でもオズにしろミスラにしろ自分より力のある魔法使いに対して精神的に優位に立てるフィガロ先生ってある意味最強なんだよな、とは思います。
上に立つものとしての挙動が身についているし、これに関しては流石双子先生の1番弟子と思わざるを得ないんですよね。

 

で、庭園なんですけど、なんでここ子供だけなんでしょうか。
パワーバランスがおかしい。
いや、戦力が均等になってる方がストーリーとしては不自然なんですが、でも中庭、明らかに1番ピンチじゃないですか。

自分達だけではミノタウロスに太刀打ちできないと判断したシノが、命運を託す相手に選んだのがミチルっていうのが激アツでした。
メインストーリー初期でのギスギスから「向日葵」「ティーパーティー」を経て、ここまで2人の信頼関係の構築をずっと見守ってきた私達(大主語)だからこその感動というか。
まほやくのストーリーの好きなところとして、登場人物達が称号以外の組み合わせでも良いエピソードがあって、最初は気になる子周辺を追っていても段々他の子への理解が深まって好きになっていくというのがあるんですけど、6話でのファウスト先生とネロとか、11話のオーエンとラスティカとか、このイベストでの彼らの関係性の変化が自然に反映されていてそれにとても心揺さぶられました。
そして、そんな私に追い打ちをかけるようなヒースクリフの「約束しろ!」。
これね、もうヒースとシノはお互いに守り合う約束で結ばれているのに、それでもヒースは言わずにいられなかったのかなと思うと胸が苦しいですね。
そして、シノは「信用しろ!」としか言わない。
白状するとここでちょっぴり泣きました。
”シノ、「ここは俺が食い止める、みんなは先に行け」フラグ出しちゃったけど、自分の身に何かあればヒースとの約束が破られることは判ってる筈なんだよ。だから決して自分が犠牲になるつもりだった訳じゃないと思ってる。信じてるよ。”と私この日のTwitterで熱弁してたんですよね。
まさかこの後あんな展開になるとは。
よもや、よもや。

 

舞台は戻ってバルコニー。
ルチルの前では大きな魔法を使いたくない理由をしれっと明かし、その上でオズを引き合いに出してミスラを煽るフィガロ先生、えげつない。
囮になってリヴァイアサンを引き付けながら箒で飛ぶルチルは動画で見たいです。
緊張感溢れるシーンですけど、ミスラと双子先生、ルチルとフィガロ先生の会話に少しだけ笑える要素を盛り込んでくるあたり、読者の感情コントロールが上手いんだよなぁ。

 

※抜けていた13話の感想を追記しました。(えへへ)

 

第13話

フィガロ先生の提案でリヴァイアサンをアルシムで海へ連れ出し、そこで決着をつけることになったバルコニー組。
水中でルチル腕と足を両側から引っぱるフィガロ先生とミスラはあたかも大岡裁きの子争いなんですが、ここでルチルの手を離してしまうフィガロ先生の方を切なく感じてしまうのは私だけじゃない筈。
「お城が壊れたら悲しむ子」ってそれはアーサーの事?それとも元弟子の彼の事でしょうか。

 

その2人が閉じ込められた城内では、誤って魔法を使わないようにアーサーからオズに剣が渡され、いつも魔法より先に手が出るレノックスはファウスト先生に魔法で攻撃の援護をするように指示されていました。
城内、中央の国の王子、中央の国建国の英雄(王子には秘密)、その元従者、世界最強の北の魔法使い(今は中央の魔法使いで王子の育ての親)という因縁浅からぬメンバーにも関わらず、全体的に雰囲気が可愛いかったんですよね。
中編読む前は、このメンバーで舞台がグランヴェル城なんて絶対一波乱あるやつじゃん!?と怯えていたのですが、蓋を開けてみたら「剣をふるうオズ様はきっと格好いいと思います!」「そうか…。」に、「とう!」「はっ!」ですよ。
おまけに「ヴォクスノク!」すぅ…。て。
BGMは凄いシリアスなんだけどなんだか笑っちゃって、ここのパートだけはとても癒されました。
オズが「すぅ…。」ってなった時のアーサーの表情がビックリしてて面白い(Live2Dだけど)ので、見直す機会があったらみんな見て欲しい。
ファウスト先生の「とう!」はボイス欲しかった。

 

この後の賢者の夢?幻覚?はとても意味深でしたね。
ムルのセリフは賢者へ向けたものだったのでしょうか?それともターリア?
「きみこそが、かけがえのないもの、君の代わりはいない。」
さっきまで笑わせてたのにいきなり何なんですか。
この言葉って登場人物の誰もが誰かにそう思っていて、でもそれはその相手には伝わっておらず、そして誰もが心の奥底で求めている、そんな言葉ですよね。
いつかこの物語が終わる時には皆が其々の思いを伝え合えて、自分自身にそう思えればいいんですけど。


ところでこのパートの最後に入る交通事故のようなSEってやっぱり現世での賢者の状態を示しているんですかね?

賢者の肉体は事故で植物状態、魂だけがまほやく世界に召喚されているとか?
私こういう考察は苦手なので多分全然違うと思います。
考察は得意な方にお任せしたい。

 

目を覚ました賢者の前に現れたオヴィシウスは、「ここで大人しくいばらの城が蘇るのを見ていてもらう」と、けんまほそれぞれの戦いを同時多元中継してくれるみたいです。
展開上、そういうのがないと賢者がストーリーに絡めないから仕方ないんですけど、今回の敵って何かと優しいというか親切ですよね。

全然関係ないんですが「ばらの窓」って、「ウテナ」に出てくる「かしらかしら?ご存知かしら?」のくるくる回るばらのフレームが浮かんでずっとそのビジュアルで再生されていました。
くるくる回るばらのフレームの中に納まるけんまほ。
あまり違和感ない。

 

第14話

ミスラのアルシムによって舞台は大海原に変わり、派手な魔法バトルが繰り広げられるんですけど、魔法使いってやっぱりみんな大きな魔法使う方が楽しいんだろうなってこの時のフィガロ先生の微笑(Live2Dだけど)とノリノリな台詞を見て思いました。
確か、メインストーリーのトビカゲリを串刺しにした時のオズもうっすら笑顔(Live2Dだけど)だったんですよね。
自分の力を解放して相手をねじ伏せる感覚って生物の根源的な快感の一つのような気もするので、なんだか彼らの本質の一部を少し見たような気がしました。
あくまでも少しね。
だってフィガロ先生、まだまだ余裕だったでしょ。
で、遂に(自分的に)問題のシーンが来てしまいました。


ミスラ、フィガロ先生にキレる。


まぁ、ここまで散々いいように使われてたし、命令されるのもムカついてたんでしょう。
でもミスラちゃんさ、自分でも気が付いてないかもしれないけど、この時ってルチルとミチルの為にフィガロ先生に怒ってたんだよね?
ここはミスラの情緒に触れた気がした場面でした。
そう、まだ朧げだけど、それが愛ってものじゃないんですかね…。
ミスラはチレッタと約束した時点でルチルとミチルを守る選択を自らしてるんですよね。
最初は死なないようにどこかに閉じ込めるとか言ってたのが、ルチルの舌噛み事件を経てブラッドリーやフィガロ先生に託すようになっている。
段々兄弟の自由意思を尊重するようになっていて、遂に兄弟の安全より自分の道楽を優先してそう(に見える)なフィガロ先生に怒れるようになった。
短期間に凄く成長してるけど、その情緒の種はチレッタによって撒かれていて、今まさにその枝葉を伸ばしてるんじゃないでしょうか。
南兄弟に約束で縛られてると自分でも思っていたんだろうけど、それは元々自分の愛情由来の「選択」だったんだよ、ミスラ。

 

もうこの辺からかなり涙目になっていたんですが、そこからのルチル、それに続く双子先生の言葉…もうこれ…ほんとに…。
ここで突然の自分語りなんですが、私、まほやく始めたの2020年5月で、初めてのイベストが「泡沫」だったんですよ。
読んだのはメインスト全て読んでからなので5月の後半だったと思います。
人は最初に読んだイベストを親だと思うというじゃないですか?
あのストーリーのラストは結構人によって解釈が分かれるというか、あれを救いだと思う人と諦念(というか絶望?)と思う人がいるみたいで、私は前者なんですよね。
フィガロ先生への答えはもうここに書いてあると思っています、今のところ。
勿論、これからのストーリーの展開次第ではその認識が変わる可能性は全然あるとは思うんですけど、私はこの13話でのルチルの台詞は「泡沫」の回収だなとめちゃめちゃ思いました。
フィガロ先生、自分に正論で殴りかかってくる相手の言う事は揶揄した上でそれ以上の力で殴り返すけど、真っ直ぐに自分を信じて差し伸べられた手ならどう?
あとは握り返す勇気だけなんじゃない?
ルチルはその手を今差し出してる。
ミチルもいつだって差し出してるんだよね。
本当は気付いている筈。
どうなんだろうか?
スノウ様の「もっと切なるもの」というのもきつかった。
多分、現時点でのフィガロ先生の1番の理解者は双子先生だと思うんですよね。
追い詰められた愛弟子への救いの言葉にまじで泣きました。

 

自分は選ばれなかったと自覚しても尚、約束までして愛する事を選択したミスラ。
自分が選ばれなかった事に傷ついて、誰よりも愛を求めているのに誰の手も取れないフィガロ先生。
ここはもの凄い対比だったと思います。


急にちょいちょいポエムになって何?と思うでしょうが、このポエム部分、ほぼ当時の自分のTwitterなんですよね。
なんか、このパートを読んだ翌日辺りの自分のTwitterがめちゃめちゃ荒ぶっていて自分でも笑っちゃいました。

上空の魔法使い達は危な気なく戦っています。
ネロにシアンを殺させないように気遣うシャイロックの優しさが胸に沁みる。
その優しさをちゃんと汲み取れるブラッドリーも大人だ。
バジリスクの尾の蛇が吐く酸を利用していばらを溶かす頭脳戦、安心感しかないですね。
海上組だってルチル以外は皆さん結構なお歳だったのに、どうして…こんな…。

 

※     ※     ※ 

次は中編全てとか言ってたくせに、またもや凄い長文になってしまいました。
このモチベーションであと4話分書けないと思うので、ここで一旦切ろうと思います。

まさかの1話分感想を入れ忘れるという凡ミスをしてしまいました…。
恥ずかしい!!!!

 

 

 

 

「きみに花を、空に魔法を」感想(6~10話)

第6話

式典の前日。
何気にその日のみんなの行動予定を説明してくれて助かります。
単独行動予定のフィガロ先生。はは~ん。(何かを察した顔)

 

場所は変わって中央の国の市場。
仲良く食べ歩き中の東の国の魔法使い達。
彼らの打ち解け具合、メインストーリーを読み返すとあのバラバラだった4人がこんなにも仲良くなって…と感慨深いですよね。
まあでも彼ら元々人見知りっぽかっただけで仲違いしてた訳じゃないしな。
一旦心を開くと一気に距離感縮まる感じは現代人ぽくてなんだかリアルです。
私の観測範囲だと東の箱推しの人が結構多いように感じるんですけど、そういうところが共感されてるのかな?
どうなんだろ?


食べながら歩くのが苦手なヒースとスタイを知らないシノ。
ほのぼのしてたのに突然抉ってきた。
ここ、会話としては割と軽い4人の掛け合いなんですけど、その中にそっと遅効性の毒を仕込まれたような気持ちになりました。
びずろぐの東ショートストーリーってこの頃もうリリースされてたんでしたっけ?
私は12月に入ってから読んだから後追いなんですけど、先にそっち読んでたとしたらトリカブト級のエピソードじゃないです?
考えすぎ?たまたまシノはスタイ知らなかったってだけ?
でも私にとっての東主従のエモーショナルポイントって、この圧倒的な生まれ育ちの違いなのでまだ第6話冒頭にも関わらず語っちゃうんだよな。
第5話感想の簡潔さは何処へ。

 

そんな私の動揺を他所に宝飾品の露店でネロは「昔の知り合いがしてたような指輪」を見つけるのでした。
みなまで言うな。
もうここ読まなくてもオチは解るからスキップしてもいいですかね?と初見でも思わせるような解り易さ。
ちゃんと読みますが。
いかにも大貴族のご子息らしい教養を以って指輪の石の価値を解説するヒースですが、ここでさっきの会話が俄然効いてくるんですよね。
全然遅効性じゃなかった。
「明るい人生しか知らない者には気付けない幸運の光」。
これブラッドリーが昔ネロに見せた光って事なんでしょうけど、シノから見たヒースとも言えるのでは。
そしてそれをヒースは気付けない…というか理解できないんだよな。
まあ全て私の妄想ですが。
自分の妄想で瀕死。
更にこの後の指輪を巡る4人の会話、とても秀逸でしたよね。
4人の背景や性格、お互いへの気遣い、色々なものが軽妙な一言一言に凝縮されてる。
東箱推しの人、大丈夫でした?
私はファウスト先生が「わかった、僕が買う。」って言い出した時にはもうどうしたらいいか……な、何ゆえお主が…と。
友人だからですよ。

 

さて、後発隊のけんまほ達も市場に到着したようです。
市場で燥ぐクロエ、可愛いですよね。
クリスマスの時もそうだったけど、ショッピングとプレゼント選びが大好きなクロエが大好きです。
そんなクロエの目に留まったのが黒いシルクハットの人形使い
精巧な作りの人形とドレスに目を奪われるクロエに、持ち主に声をかけてみたらと勧めるラスティカとレノックス。
旅先での一期一会を説くレノックスの言葉が重い。(私が重い背景を幻視しがち。)
思い切って声をかけたクロエに、ばらの香りのする人形遣いの男は「大切な商売道具だから」と言って人形を触らせはしないくせにぞんざいに扱うのでした。
怪しさ満点だ。
「所詮人形だから愛着など湧かない」という言葉、これが後半のあそこへ繋がる訳ね。
そして賢者の書に目を止める人形遣いの男から驚愕の言葉が。
彼が昔持っていた本と賢者の書が似ている????
死んだり生き返ったりしながら忙しい私の気も知らず続きは7話へ。
見事なクリフハンガーでした。

 

第7話

人形遣いの本について詳細を尋ねるラスティカが頼もしい。
いいね、どんどん切り込んで。
彼の持っていた本は人形劇の台本で、嫌われ者が報われるお話が書いてあったそうです。
その劇は未公開だけどようやくお披露目できると、意味深な言葉を残して人形遣いの男は立ち去ります。
彼の正体を魔法使いと見抜くラスティカ師匠、流石です。
「自分も家族に嫌われてたから嫌われ者が愛されたら報われた気持ちになってスカッとするかも!」って私の心臓がギュッとなるようなセリフを笑顔で言うクロエ。
クロエ、もう今は幸せじゃん?そんなこと言うなよ。

 

ここで平和な中央の国の民の描写として、けんまほのメダルを欲しがる子供のセリフがインサートされて笑っちゃいました。
これは宝剣の時にアーサーが企画してたメダルですよね?
私は勝手にあれはセット売りだと思っているんですけど(有償だから)、セットなのでお値段もそれなりなんでしょうな。
また今度ね、って言うお母さんは絶対買ってくれないやつだ。
私、初見の時このメダルのとこで笑っててその後の人形遣いの会話をあんまり真剣に読んでなかったようで(どんだけメダルの話題好きなんだよ)全然記憶に無かったんですが、ここで彼と会話してる異国の騎士って????
この後、そんな人出てきましたっけ?
ちょっとちょっとちょっと!?

 

舞台は変わって月蝕の館。
双子先生とシャイロック、ムル、フィガロ先生が魔女事件の手懸り探しをしているみたいです。
???フィガロ先生単独行動じゃなかったの?


ところで私、つい文字で表記する時にフィガロに「先生」って付けてしまうんですけど、なんかそう呼んだ方が自分的にしっくり来るんですよね。
ミチルやルチルがそう呼んでるからそれに引っ張られてるのかも。

あとフィガロ自身が、そう呼ぶと(茶番として)喜んでくれそうな気がして。
で、ファウストに「先生」付けるのもその方がしっくりくるのはそうなんですけど、彼の場合は「先生」付けたら「僕は君の先生じゃない!」って照れながら嫌がりそうな気がするので、内心ニヤニヤしながらそう呼んでます。
双子先生に「先生」付けるのはフィガロに「先生」付けてるのにその師匠の双子に付けないのはどうなのかな?という配慮。
でも文字数限られるTwitterで語る時にはこれが足枷になる場合も。
どうでもいい自分語りだ。

 

ここに集合した古い魔法使いの皆さんの思い出話が、既出情報が多いとはいえ世界観と人間(魔法使い)関係の説明になっていて面白かったです。
それにしても「魔力の強い魔法使いはたいていオズが石にした。」何度聞いてもインパクトのある事実だわ。
そして「生まれた時から神様だった」フィガロ先生。
まあ、そうなんだろうな。
ここは語るとその話題だけで5000字くらいになるから今は流しますよ。

 

その頃市場のミチルは「偉大な魔女チレッタの小箱」という呼び込みの声に誘われてリケと共にとある露店の前にいました。
ここのミチル、読むの辛かったな。
その直前の南バラッドでもミチルは戦いの前にフィガロ先生に現場から遠ざけられてて、それを自分が弱いからだって半ば納得してた。
大魔女チレッタってミチルにとっては母親であることは勿論だけど、自分の拠り所的な部分も大きいと思うんですよね。
彼女の息子としての自尊心と、現実の自分の力や周囲の大人からの対応のギャップで萎縮しながらも、健気に振舞うミチルが痛ましかったです。
フィガロ先生、もっとフォローしてあげてや。
いや、フィガロ先生的には予言の件もあるから苦しいっていうのも解るしな。

予言が憎い。

ところで胡散臭い露天商の前でフィガロ先生(単独行動じゃなかったんかい)が見せる北ムーブ、もうこれ我々(大主語)へのファンサでしょ?
実際こういう時の方がフィガロ先生がイキイキして見えるんだよな、個人的に。
そして「魔法の力が強くなる箒星の雫」、めちゃめちゃバフアイテムじゃありません?
それをこの子達に?
リケ、前の日にミチルにオズやカインより活躍して欲しいって言ってたよ!
嫌な予感しかしませんが。

 

第8話

同じく市場の一角、先ほどの宝飾品店の前で再び佇むネロと、ネロを見つけて声をかけるリケ。
ネロが何をしていたのか興味津々のリケにネロは「親密な友人同士のたしなみ」として自分がここにいたことを秘密にしてくれと頼むのでした。
ネロ、お前って奴は…で、指輪買うの?買わないの?
そしてまさかの「…やっぱいいわ。」
店主&私「ええ……?」
ニゾンで反応しちゃいました。

ネロ、あいつ絡みの時は何故か昭和の少女漫画が似合う感じになっちゃうんだよな。

 

夕闇迫る中央の国の上空、さっきの黒いシルクハットの人形遣いの許に例の魔女達が集合しています。
北の国の魔女はバイオレット、西の国のお嬢様語魔女はスカーレット、東の国の魔女はシアン、南の国の魔女はビリジアン。
カラー戦隊ですね。
彼らはこれから空の魔獣、地の魔獣、海の魔獣に供物を捧げて彷徨う次元の扉を開けるんだそうです。
??? よくわからないけど多分大変だ。
ネロから貰った傘についてシルクハットの男との間でひと悶着ありましたが、他の魔女たちのとりなしもあってなんとか幸運の傘を捨てずに済んだシアン。
あ~、これはやはり悲しい運命が待ち受けてる感じですね。

 

そういえばオーレオリンのビジュアルイメージが私の中では「Fate」のセイバーだったんですけど、シアンのビジュアルイメージは綾波でした。(どうでもいい)

 

時を同じくしてグランヴェル城では、けんまほの皆さんが正装で五か国会議式典前夜の晩餐会のスタンバイ中。
白まほコスチューム、いいですよね~。
みんな好きだけど、私は特に西のコスチュームが好きです。
晩餐の準備は整いつつあるというのにまだどの国の来賓も到着していないようで、様子を見に行った騎士団も戻らないとの事。
不穏だ。
何かあったかもしれないから様子を見行くというアーサー、それ台風の日に田んぼの様子見に行くおじいちゃんじゃん。


それぞれ思い思いに過ごしているけんまほ達でしたが、そんな中ネロはグランヴェル城上空のシアンを発見するのでした。
もう再会しちゃったよ。
変に勿体ぶって引っ張らない展開、好きです。(引っ張ってるのはあいつとのあれこれだけ)

 

一方こちらはバルコニーでドラモンドさんに叱られて、とりあえず様子見に行くのはやめたアーサー。
代わりにオーレオリンに会いに行くって、ちょっと!!!
「侵入者や曲者と、王子は直々に会ったりしない。」ドラモンドさん、ド正論だ!
これね、確かにアーサーは王子の自覚足りないとは思うんだけど、現実問題として彼が中央の国の誰よりも戦闘能力が高いんですよね。(オズは中央の国に仕えているわけではないので除く)
アーサーよりも強い相手から彼を守れる人材が今のところいないの、中央の国。
勿論それでも有事の際は騎士団は全力で戦うだろうし、カインだって命懸けでアーサーを守ってくれるだろうけどさ、そんなだから「どのような危険からも、私がおまえたちを守ってみせよう。」って発想になっちゃうんじゃないですかね。
まあ、元々の無茶で無鉄砲な性格もあるだろうけど。
魔法科学騎士団の戦闘力ってどの程度なんだろうな?


そこへ傷だらけの小鳥に変身した魔女が舞い降ります。
瀕死の彼女が残した言葉は「私の妹を殺したオヴィシウスを殺して。」
緊張感高まってきました。

 

第9話

傷だらけの魔女が残した言葉により、オヴィシウスという魔法使いが彼女の妹を殺して、魔獣への供物にする為に彼女のマナ石を奪ったという事が判明します。
全然関係ないんですけど、前の厄災で亡くなった中央の国の魔法使いも姉妹でしたよね?
私はこの世界の魔法使いの出生は血縁に依らないという認識なんですけど、意外と兄弟姉妹の魔法使いっているんだな?とこの時思いました。
まあ、兄弟姉妹といっても親が魔法使いならその年齢差数百年とかもありそうですけど。
チレッタがルチル・ミチルを数年の間に続けて産めたのってもの凄いレアケースだと思ってたんですが、魔法使いが生まれやすい条件とかあるのかなぁと妄想が広がります。

 

その頃月蝕の館からの帰路の双子先生は今回の事件に関係のありそうな人物との出来事を思い出したようです。
愛玩人形で魔獣を魅了して操る、闇の人形遣いオヴィシウス。
恋人との別れを嘆き死にかけた彼に双子先生が授けた予言が「今から333年の眠りにつけば望みを叶えうる魔道具、もしくは媒介が与えられる。」
その予言が行使される場所は「オズの爪痕」。
はい、もう確定。

 

グランヴェル城へ急ぐ一行ですが時既に遅く、カラー魔女3人(バイオレット、スカーレット、ビリジアン)が城内に侵入していました。
人間の兵士、全く役に立たない。
だから言ったじゃないかよ~。
オーレオリンって逃亡できないようにオズが魔法をかけた部屋に閉じ込めてたんですよね?
ここは3人掛かりだから一概には言えないけど、オズのかけた魔法を破って侵入できた魔女3人、かなり強いのでは?
3人の侵入、絶対オズはとっくに気付いてたと思うのですが、カインに問い質されるまで目の前にいても言及しないってどういう感覚なんだろうな?
別に自分を攻撃してこない格下の魔法使いの事は何をしていようがどうでもいいって感じ?
それともただの天然?
おまけに日が落ちてオズは魔法が使えず、魔女4人vsカインという大ピンチに。
駆けつけたアーサーとカインのやり取りが兄弟喧嘩みたいで可愛かったですが、今はそんな事言ってる場合じゃない。


アルシムで現れたミスラも加えてここからいよいよ本格的な魔法バトルです。
オーレオリンに苦戦するカインの前に「手伝ってあげようか」と現れるオーエン。
これ絶対カインを探してきたでしょ?
バイオレット相手に優位に戦うも、バルコニーにいるルチルに一瞬気を取られた隙に反撃を受けてしまうミスラ。
止めを刺そうとするバイオレットからミスラを庇うルチル。
雑な目晦まし(目を瞑らせるだけw)でルチルにバレないように攻撃魔法を使うフィガロ先生。
見せ場の連続ですよ~。

 

とはいうものの、カラー魔女たちの本当の目的はそこ(けんまほとの戦闘)じゃないんですよね…。
突然怪しい魔法陣が輝いて伝説の魔獣リヴァイアサンが蘇るのでした。

 

第10話

件の魔法陣によって次々と呼びだされる古代の魔獣、リヴァイアサンバジリスクミノタウロス
大変!次元の扉が開いちゃう!(何のことやらさっぱり)


一応状況整理すると、
バルコニー前:ミスラ、ルチル、フィガロ、双子 vs バイオレット+リヴァイアサン
上空:シャイロック、ムル、ネロ、ブラッドリー vs シアン+バジリスク
中庭:ヒース、シノ、ミチル、リケ vs ビリジアン+ミノタウロス
こんな感じ。

 

シアンを攻撃しようとするムルをネロが止めてましたけど、「こいつはまだ子供だ」って見た目じゃなくて本当の年齢を指してると思っていい?
カインはオーレオリンを見て魔法使いは見た目じゃ判断できない的な事言ってたけど、確かオリヴィア様はアーサーの事を「坊や」で子供の姿のホワイト様を大人扱いしてましたよね?
ある程度経験を積んだ魔法使いは見た目だけじゃない本当の年齢を見分けることができるって事なのかな?
あと、ネロを間一髪で助けたのはみんなのボス・ブラッドリーでしたが、振り返るとミスラといいオーエンといい、北の魔法使いの皆さん達突然カッコよく登場し過ぎでは?

 

魔獣が蘇った事で蔦に覆われ、中の人間が次々と眠りに落ちるグランヴェル城は、まるで「眠れる森の美女」ですね。
この時のグランヴェル城外観がイベント報酬の背景でしたけど、これ禍々し過ぎません?
一応入手したその日は一旦ホーム背景にしたんですけど、白まほのカインをホームに置いたらあまりにもホームボイスとのギャップがあり過ぎてすぐに替えてしまった寂しい思い出。
まあ、その後の展開を思えばすぐに替えて良かったと思います。

 

そうそう、城外ではカインとオーエンがオーレオリンとスカーレットに対峙してたんですよね。
異変に気付いたカインに、オーレオリンがこの城の住人は永遠の眠りについて彼女の母親の生贄になるのだと教えてくれます。
皆、敵なのに親切だ。
カイン、そこで真っ先にアーサーの心配をするんですよ。
「アーサー殿下…!」って。
少し前にTwitterでカインがアーサーにタメ口になる時と敬語の時の基準って何だ?的な話題が出た事があったんですけど、こんな切羽詰まった状況で彼は殿下って呼んでました。
カイン、普段は堅苦しいのが苦手的な態度でいるけど、根っこの部分はめちゃめちゃ騎士じゃない。
知ってましたが。
そんなカインを無言で見つめるオーエンは何を思うのか…。
ここでラスティカとクロエが城に到着。
あの~、師弟の二人を育てし者としてはあるまじき感想なんですが、彼らもうちょっと遅く来てくれてればケルベロスが魔女2人を齧ってくれてたんじゃないんですかね?(酷い)

間が悪いよ~。

 

一方、城内ではオズとアーサー、ファウスト先生、レノックスと賢者が合流しました。
危険だと言われているのに、外の様子を見に行こうとしていばらの蔦に襲われるアーサーはまたファウスト先生に叱られてましたね。
はたかれなくて良かったね。
お互いの無事を確かめ合ったのも束の間、城の窓を突き破って侵入したいばらの蔦が賢者に襲い掛かってくる!
魔法使い達が魔法と物理(!)で抵抗するも、賢者はいばらの蔦に捕われ暗闇へ引きずり込まれてしまうのでした。
黒い鳥に変身していばらに立ち向かうオズ、夜で強い魔法使えないからだろうけど、なんか攻撃方法が可愛くて笑ってしまいました。
大変な時にごめん。


ここでもう1回状況整理しますねー。
城外:カイン、オーエン、ラスティカ、クロエ vs オーレオリン、スカーレット
城内:オズ、アーサー、ファウスト、レノックス vs いばらの蔦

え?城内???敵は????
いばらの蔦強過ぎ。

 

     ※     ※     ※ 

 

前編10話分、終わった~。
どんどん文字数増えてどうなる事かと思いました。
次は中編全部書けるといいけど、でも明日からイベント始まるしな。
多分次の更新は少しゆっくりになると思います。
今日はここまで。

「きみに花を、空に魔法を」感想(1~5話)

全26話のイベストですが、当時は1~10話を前編、11~17話を中編、18~26話を後編として分割して公開されました。
読む時は大体一気に読んでいたので、次のストーリーが公開されるまでの間やたら感想をTwitterに投下したり、それに疲れてほぼ無言になったり、ネット上で挙動不審になっていたのも今では良い思い出です。
そんな訳で感想もなんとか3回位に分けて書ければいいな~という見通しなんですけど。
どうなるんでしょう???

 

     ※     ※     ※ 

 

第1話

イベスト第1話はアーサーが賢者を箒に乗せて夜空を飛ぶというシーンで始まります。
ここの賢者とアーサーの会話がアーサーの二面的な特性を説明しているんですよね。
「中央の国の王子らしい真面目な頑張り屋さん」と「北の国育ちのやんちゃでわんぱくな魔法使い」。
ここね、最後まで読むととても意味のあるシーンだと私は思いました。
この感想文を完走できたら思いっきり語りたい。

 

突然メインストーリー冒頭でのオリジナルムルの回想が入るのですが、ここでムル、「この世界の真実をあなたに見つけて欲しい。」と言ってたんですよね。
すっかり忘れていました。
てっきり賢者って厄災を倒すのが使命だとばかり…いやそれも使命だろうけど。
半年間厄災と戦い続ける中(筆者は2020年5月にゲーム開始)、本来の目的を見失っていた私にリマインドしてくれる親切な演出でした。

 

第2話

アーサーに魔法舎まで送って貰った翌朝、カイン、ネロ、ムルが賢者を起こしに来るんですけど、これは前日譚の翌日に当たるんですかね?
え?グランヴェル城に不審者(しかも魔法使い)が侵入するという大事件の夜にアーサー1人で賢者を連れて箒で飛んでたって事????
ちょっと無防備過ぎやしません?
オズは夜は魔法封印だから仕方ないとしても、せめてカイン護衛しないの?怪我してるからできなかったの?曲者は捕えたからもう大丈夫って認識?
相変わらず少し心配になる中央の国の危機管理意識でした。

 

あと前日譚の事件はみんな同じ日に起きていたんですね?
各国毎にけんまほがフル稼働していて、意外とみんな忙しかったんだな。
なんか普段は魔法の訓練以外はわりとお茶会したり歌ったり踊ったり楽しそうだったので、そんな過密な状態で事件が起こっているとは思いませんでしたよ。


その頃フィガロ先生はオズの元へ話をしに来てるんですが、病の沼で「相手がまだ敵かわからない」と余裕を見せていたのは、オズを問い詰めれば大体事情が分かるって踏んでたからだったみたいです。
人払いしたいフィガロ先生と抗いたいオズの挙動があからさまに北の兄弟弟子ムーブでした。
貴方達、やめてくださいよ子供の見ている前で。


一方カインやネロ、ルチルも自分達が前日に体験した事件から伝説の魔獣を使役する魔女の情報を共有し、彼女らの目的が五か国平和会議の襲撃ではないかと予想するのでした。
この時カインが賢者の護衛としてレノックスを指名するのは、さすが解ってる。
革命時代を生き抜いた歴戦の戦士、あの場の誰よりも護衛に相応しいと思う。
ちょっとカインの危機管理能力を疑い始めてたから挽回してくれて良かった。(何目線)

ただカインは知らないんですよね~、レノックスと賢者の約束を。
というか、レノックスの約束って賢者以外知らないんじゃないの?
今更だけど重い。
私だったらそんな相手に護衛されたら重圧に耐えられないけど、わりとこの賢者は平気そうでした。
寧ろぶらっと出かけたい時は?とか言っててお前…。

 

第3話

そんなこんなでいつの間にか北以外の先生達も集合して、各地に出現した魔女達がオズの体の一部(髪や爪など)を媒介にして強い呪術を使ったのではという筋道が見えてきたようです。

 

まほやく、21人の魔法使いの内、長髪キャラってオズとシャイロックだけなんですよ。
そのシャイロックも普段はアップスタイルだし。
まぁこれはキャラデザインのイラストレーターさんの単なる好みの問題かもしれないんですが、私はあえて「この世界の魔法使いは自分の髪を奪われるリスクのため、あまり長髪を好まない」説を推したい。
そうだとしたらオズのスーパーロングヘアーは自分の力への揺るぎない自信、シャイロックは呪いのリスクより自分の美意識の尊重のようにも解釈できるのでなんだか夢があるわ~と思っています。
勿論みんな基本的には魔法で髪や爪も保護していると思いますけどね。
じゃあ、過去イベに出てきたロングヘアーの魔女とかはどうなんだ?みたいな都合の悪いツッコみは今はちょっと見て見ぬふりで。
彼女達も自らのビジュアルを重視してるんじゃないですかね、多分…。
余談が長い。

 

ここで明かされるオズの爪痕でのアーサー転落事故。
アーサーがオズの弱点になる展開、もう来ちゃったよ…。
これが私の第一印象でした。
いや厳密に言うと別にアーサーのせいではないんだけど、アーサーを救う為に必死だったオズの不注意というか失策なので。
これはフィガロ先生がかつてアーサーを拾ったばかりの頃のオズに懸念した点だったので、絶対いつか大きな回収はあるだろうなと思っていたんですけど、第2部とかもっと先の話だと高を括っていたんですよね。
おまけに「オズの爪痕」でのオズが城の周りの崖を埋めたエピソードの回収(ですよね?あれは)まであって、イベスト序盤でそんな惜しげもなく新情報バンバン出されて私は一体どうすれば…。(※筆者は主に強い絆担兼西子弟担です。)
怪我したり病気になった幼アーサーに狼狽したオズが、フィガロ先生の元にヴォクスノクで駆け込んでくる二次創作を数えきれないくらい見てきたので、み、みんなの夢が現実に…と感慨深いものがありました。
そしてなんかこの辺りからイベストの本気さをじわじわ感じていたように思います。

ここで恩愛の者として一言添えると、アーサーがオズの弱点になる展開って、実はこの物語が始まる前からそうだったんですよね。
だってオズ、アーサーの為に中央の国のけんまほになって(ここは確定ではない)、厄災の傷で夜は魔力を失ってしまった訳でしょ。
今後これ以上のダメージを負うかも、って我々(大主語)は一体どうすれば…。
担当分野のコメントが長い。

 

敵の詳細がぼんやりわかってきたところで北の魔法使い達が帰って来ます。
オズがオーレオリンを捕まえた話を聞いて対抗心を燃やすミスラ。
お約束のパターンとはいえ、これって後半のあそこへ繋がるんだな~って今なら思いますよね。前振りが細かい。
そして自分の足元にくっついてきたいばらを見てまたオーエンが傷人格に変わるんですけど、これってオーエンが自分のトラウマに関わるもの(今の場合いばら)を認識するのが傷人格に変わるトリガーって思っていいんですかね?
これまでもそうでしたっけ???
(ここで過去の傷オーエンがどうだったか気になって結局メインストーリーを読み始める始末。作業終わらない筈だよ。)

オーエンの傷の掘り下げが来る予感をひしひしと感じたのでした。(この時はね)

 

第4話

どんどん1話当たりの感想が長くなるのですが…。
しかも読み直すと4話、後半に向けての前振りで凄い盛り沢山の内容だったんですよね。

 

各地の魔女事件を知ってグランヴェル城へ急ごうとするカインの前に傷人格のオーエンが現れる。
この時のオーエンが本当に無垢な子供みたいなんですよね。
カインも幼い子供に対する態度で対応してたけど、「行かないで」と言うオーエンをなだめて部屋に置いて行っちゃう。
そりゃそうなのよ。
オズやミスラ級の魔力を持った魔女が何人も、伝説の魔物を使役して中央の国を襲ってくるかもしれないんだから。
後半の衝撃の展開もあってここからのカインの行動はネット上でも賛否両論だったんですけど、このシーンに関しては私は「仕方ないよ」派です。
だってドアの開け閉めの説明したり、何回読んでもここは凄く丁寧にオーエンに接しているもの、カイン。
ここでこれ以上傷オーエンに寄り添った対応をするには、彼ら2人の関係がまだ成熟していないと私は思うので。
ただ、傷オーエンからのサインは沢山出ていたと思う。
それにカインが気付いてあげるには、この時の状況が緊急過ぎたのよ。
誰も悪くない。タイミングが悪かった。

 

式典準備のクックロビン&カナリア夫妻は可愛かったですね。
あと愛する妻の名誉のためにはミスラにも立ち向かう覚悟のクックロビンがTwitterでも高評価でした。
クックロビン、役回りの割に妙にキャラが立ってるんですよね。
確かに何かありそう感はある。
でもここを考えるのは私の役目じゃない気がするので、流します。
このパートで出てくる各国のお祝い料理がログストにリンクしていて、演出としても楽しかった。
イベント後半は本編との温度差が凄かったけど。(特に中央の国の頃は)

 

そしてここでまたタロットをモチーフにしたけんまほ肖像画の話題が出てくるんですけど、なんとこのタロットの情報、フィガロ先生が賢者の記憶を引き出す魔法によって得られたというとんでもない事実が!
ま  じ  か!
他者の感情を操れて記憶を消すこともできて、忘れた記憶を引き出すこともできるの?フィガロ・ガルシア!!!!!
実はこの厄災の1年を彼1人で何回もループしてるって言われてもほんとに信じちゃいそう。(そういうネタをTwitterで見まして)

 

舞台は変わって魔法舎の外では、手柄を立ててヒースを出世させたいと言うシノに「シノが思ってるほど俺はいいものじゃない。」と落ち込むヒースがいました。
おなじみの東主従の流れだったけど、確かこの日はログストも東だったんですよ。
ミモザサラダの作り方をレクチャーしてくれたヒースが最後の締めの言葉を言い忘れてネロがフォロー、上手く締められなかったことに落ち込むヒースをそんなとこまでいいって持ち上げるシノ~みたいなお話でした。
不思議なんですよね。
ヒースに対して血塗れのオレにも慣れてほしいシノと、落ち込むとこまでいいと言う現状のヒース全肯定のシノが両立してる。
そのバランス感覚を理解するのがちょっと難しいんだけど、でも私はそこがシノの好きな部分でもあったんです。
ただ自分の理想の主従関係だけをヒースに押し付けて我が道を行くようなキャラだったら、解り易くはあっただろうけど私は苦手だったと思う。
でもそろそろこの2人もお互いの本音で殴り合う時が近いのではないでしょうか。
私はこの2人はそうやって歩み寄れる柔軟性があると思っているので(若者同士だからさ)期待してる。

 

第5話

ヤバい。
このままだと5話で5000字超えちゃうかも、という事に気付いて脳内で巻きが入りました。

 

1人落ち込むヒースに「シノの命の使い道について、責任を負えないのなら彼の人生は彼に返した方がいい。」と厳しい言葉をかけるファウスト先生。
正論です。
自分もそういう選択をして生きてきたからね、説得力も抜群。
レノックス、この人頑固だよ。
頑張って。

 

一方その頃クロエとラスティカはといえば、魔道具のお人形のドレスを新調したいと言う双子先生の為にデザインのアイディア探しに市場へ。
ここだけめっちゃ平和。
平和過ぎて逆に怖い。

 

シアンの事を一人思い出すネロ、やっぱり傘の話はブラッドリーとの思い出がベースになっていました。
ほらね、解り易いんだよ君は。
普通にいい話だったんですけど、元ネタは指輪って…。
キッチンを舞台に繰り広げられるラブコメ
ここも平和だ。

 

カインの部屋に取り残されたオーエンは元の人格に。
戻る時は特にきっかけはないんだろうか?
で、ここちょっと解り辛かったんですけど扉に残った椅子を何度もぶつけたような跡って、傷オーエンが付けたんですよね?
これまではただ無垢な子供の様に描かれていた傷人格の、秘められた暴力性がここで暗に示されてたって解釈なんですけど、合ってます?
不穏だ。


更にミチルとリケは夜の魔法舎の屋上で仲良しデート。
魔法が得意じゃないと戦いに消極的なミチルに「ミチルは優しくて穢れないから立派な戦いが似合う。」と励ますリケ。
オズ、カイン、引き合いに出されてるよ。
リケは2人よりミチルに活躍して欲しいそうです。
平和だ。
平和だけど不穏だ。

 

こうやってみんなの状況を書き上げていくと、「登場人物多いな?」っていう事に改めて気付きます。
これだけの人物を、それなりに均等な配分で、破綻なく物語にするって凄い作業ですよね?
私、ストーリーのあるソシャゲって初めてだったんですけど、なんだかとても新鮮な驚きでした。

 

     ※     ※     ※ 

 

5000字超えました。

前編10話分を書こうと思ったのですが、またしてもここまででかなりのボリュームになってしまったので更に分割しようと思います。

今日はここまで。

 

まほやく「きみに花を、空に魔法を」限定エピソード感想

今更ですが過去ツイの内容とかも含めてまほやくアニバーサリーストの自分の感想を纏めておこうかなと突然思い立ちました。
前々からちょっとは思っていたんですけど、行動力が乏しいのでなかなか進まず、気が付いたら年が明けてました。

アニバーサリースト、本編26話の大ボリュームにビックリでしたよね。
その前に前日譚ともいえるスポエピが各国に用意されていて、これが各6話計30話。
本編に比べれば1話の文字数は少なめですけど、それでもこれから始まる物語への期待が高まる構成でした。アニバーサリーなんだから当たり障りのない、全キャラがキャッキャしてるだけのストーリーでも全然良かっただろうに…。
ここまで気合の入ったストーリーをご用意くださって、ありがたいことです。
あとこのスポエピは時系列は特になくて並列みたいなので、読む順はどこからでも良さそうです。

私は自分の読んだ順に書いていきますね。(と思ったんですが、ゲームのエピソードページを見たら中央→北→東→西→南の順で並んでいたのでこの順で書きました。南と西の順が入れ替わっただけで大体自分の読んだ順と同じだし。)

 

     ※     ※     ※ 

 

限定エピソード「グランヴェル城」

 冒頭、謎の人物(オヴィシウス)の台詞で始まるんですけど、後から読み返すともうここで彼とターリアの関係性がちゃんと描かれているんですよね。
でも、勿論初見では解らない。
不穏さを秘めたまま舞台はグランヴェル城へ。
アーサーに気軽に声をかけるカインにお小言モードのドラモンドさんの「そんなことだから式典も…」っていうのは、後から出てくる五か国平和会議の式典に出る騎士としてカインを推薦したけど認められなかった件ですよね。
ドラモンドさん、なんだかんだ言ってカインの事気にかけてくれて、良い人よね。
クックロビンの事もメインストーリーでゾンビに囲まれた時、体を張って助けてくれようとしたし。
私はちゃんと見てるよ。

 

これまでも中央の国と西の国の緊張関係は何度か言及されてたけど、結構中央の国へは強硬な姿勢なんですね。
こういう要素大好きなのでもっとそれぞれの国の関係性、詳しく知りたい。
西の国が強硬姿勢なのは自国の国力に自信があるのと、中央の国が今国王が病床に伏していて、王位継承者のアーサーがまだ未成年てのも大きいんだろうね。
なめられてんのよ。

 

けんまほの肖像画って勝手に1周年SSRのカード絵だと思っているんですけど、宮廷に展示したらあれですね、お城の一般公開日はまるでコラボショップ的な感じになっちゃうって事ですよね。
当然例のメダル(ランダム)とかも貰えちゃったりするんでしょ。
城門前ではメダルの交換会とかあるんだろうか。
残酷で無遠慮なちびっこに「なーんだ賢者のメダルかー、元騎士団長のカインが様が欲しかったのに、要らねぇよ!」とか言われたくない。
欲しいデザインがある人向けにはもっと豪華な装飾の有料メダル(柄の選択可能)を販売して欲しい。
おたくなら有料でも買ってくれるはず。(おたくが買う前提ではない)
まぁそこでも販売実績というランク付けはされてしまうけどさ…。
ランダムメダルにはなんとなく一家言あるのであった。

 

話が大きく逸れましたが、カインが式典に騎士代表として出れないことをお詫びするアーサーに端を発して中央主従の絆、主にカインのアーサーへ対する思いがとても丁寧に語られている。
この忠誠心が後々あんな事態を招くとは…。
まほやくキャラの中で主従関係が何組かあるんですけど、ファウスト&レノックス、ヒース&シノ、彼らは称号ペアなんですよ。
称号じゃないのはアーサー&カインだけ。
そこをこんなに丁寧に描かれた時点で何かを察すれば良かったんですけど、割とこの2人の関係性を描くことによってカインの献身的で一本気な性格や騎士としての有能さが際立つので、過去にも中央祝祭とか栄光の街のとか犬バラッドでもちょいちょい描かれていたから普通にノーガードで読んでました。
つしみ先生の思うツボだった。


そんなこんなでグランヴェル城に侵入者が現れるんですけど、ここでの立ち居振る舞いもとてもカインらしさが出ていましたよね。
自分の傷を隠しつつ未知の相手に立ち向かう機転と結局イチかバチかになってしまう大雑把さ。(褒めてない)

侵入者の魔女オーレオリンですが先に名乗ったカインに問われてちゃんと名乗るの、敵ながら好感を持ちました。
女戦士っぽい口調も好きです。
敵だけどなんか真っ直ぐな性格が感じ取れません?
余談ですけど、この敵方の魔女は全員ビジュアルが無かったんですが、私の中ではオーレオリンは「Fate」のセイバーのイメージでした。

dic.pixiv.net


Fate」全く知らないけど。
でもあのセイバーのビジュアルは何となく知っていたので。
あんな感じの金髪女戦士のイメージ。


オーレオリンを雷で拘束し殺そうとするオズをカインが止めるんですけどなんとなくここはオズのやり過ぎを止めるカインの優しさみたいに描かれているし、オズも「おまえにも北の双子のようなところがある」と返しているけど、そうじゃなくない?
ここでオーレオリンは「父様の悲願」とか「母様の復活」とか言ってる訳よ。
絶対に殺さずに目的や動機などを尋問しないといけないんだけど、そういう描写がなくて「大丈夫なのか中央の国」(というかカイン?)という気持ちになりました。
オズはね「飛行士」で自分は中央の国に仕えているわけじゃない(から中央の国を守る義務はない)って明言してるから私はそこは大目に見るけど、でもアーサーに危害を加えるつもりの相手ならそんな事言ってる場合じゃないんですけどね…。
オズ、今まで自分に歯向かう相手は殺せばよかったからそういう発想ないんだろうな。

 

で、それとは別にオズの言う「北の双子みたいなところ」というのは自分より弱い者への慈悲の心ってことでしょうな。
ここ、凄く色々な方向性で掘り下げたくなる台詞でした。
今ここで掘り下げると文字数凄くなるのでいい加減中央の国の感想はこの辺で終了します。
まだプロローグなのに長くなっちゃったな。(主に余談の部分で)

 

限定エピソード「夢の森」

グランヴェル城のエピで語りすぎたのでここからは巻いて行きます。
この調子で書いてたらイベスト本編の感想書き終わるのいつになるんだよ、と。

 

またしても謎の人物(オヴィシウス)の台詞で始まるんですけど、私ここ最初に読んだ時はこれは今回の敵とその黒幕的な人物の会話だと思い込んでいました。
で、本編読んだ時も細かい所は忘れていたので気が付かなかったんですが、ここで既にあの人達が登場してたんですよね。
大事なことは全部最初に書いてあった。
今回感想書く為に読み直して気が付きました。遅い。注意力散漫だ。

まほやくの魔法使い達の傾向として、魔力が強いほど人間的な情緒に欠けるというのがあると思うんですけど、これは理に適ってると思うんですよね。
力が強ければ別に誰に気を遣う事もなく自分の思い通りに振舞える訳だし、人間的な協調性、共感力なんて必要ないですもんね。
特に力によるヒエラルキーが確立している北の魔法使いなら尚更。
という事を冒頭のミスラとブラッドリーの会話で再認識しました。
そんなあからさまに様子がおかしいオーエンを見て、なんかもっと他の反応のしようがあるだろうが、と。
ていうか、オーエンの傷はまだ彼らは知らないんだから、なんかその辺りちょっとは疑えよとは思いますよね。
まぁブラッドリーが持ち前の人情味を出すんですけど「いばらに嫌な思い出でもあんだろ。余計なことを聞いたな。」って…男前かよ。
だがそこじゃない!
え?ホントにそこ誰もツッコまないの?オーエンの弱みを握れるかもしれないのに?
まぁ仲良しならそれもいいんですけどね、私は。

 

行き倒れの人間「ひょうきんサミー」を交えたコントを挟みつつ新たな敵魔女が登場するんですけど、この魔女に対して「おまえ、あいつの娘?」「もしくは変化したあいつ」とか意味深なセリフを言うオーエン。
オーエン、いばらを見て傷人格に変わったり今回彼の過去に迫りそうな匂わせが凄いですよね。
これはイベストで何か明かされるフラグ?と思ったけどまぁこの話もまた後で。


それにしても北の魔法使いの皆さん、敵を目の前にして内輪揉めしてる間に逃げられる間抜けさが愛敬でもあるんだけど、この展開既視感あり過ぎる。
わかるよ、つるまないタイプのワルだからね。
でも協力するか誰かに任せるか学習しようよって思ったら隠蔽されてしまいました。
双子先生…。

 

 

限定エピソード「雨の街」

この限定ストーリーは必ず謎の人物の独白から始まる構成なんですね。

 

ちょっとトンチキな北のドタバタコントの後だとなんだかとてもハートウォーミングに感じるエピソードから始まる東のストーリー。
温度差が凄い。
雨に濡れる少女に「幸運の傘」を差し出して東の国で生きていく魔法使いの流儀を説いてくれるネロ。
その幸運の傘の話、またあいつとの思い出話だったりするんですかね。
やれやれ。

 

話は戻りますがここまでの流れで誰でも察しますよね。
この魔女シアンちゃんも敵なんでしょ?
で、ひととき心を通わせたネロと次に相まみえる時は戦う運命なんでしょ?
既に悲しい予感がする。
今回の泣かせ担当はネロだな、と予想をした矢先に「頭が鳥で尾っぽが蛇」の魔獣バジリスク登場。
しかもシアンも再登場。
そこはタメずに正体を明かしていくスタイルでした。

なんとなくここの戦闘シーンで思ったんですけど、東はシノとネロが攻撃担当でファウスト先生とヒースが防御担当みたいな感じなのかな?
ネロはあんまり自分から前に出るイメージじゃなかったからちょっと意外だったけど、手柄を挙げたくて無茶をしがちなシノのサポート&お目付け役的な役割なら結構適任なのかも。


それにしても「酒に漬ければシャイロックかミスラに売れる」ってそれはシャイロックに対して少し失礼では…。

 

 

限定エピソード「未開の天文台

ここは「あいつ」に対する怨嗟の言葉を連ねる謎の人物(オヴィシウス)の台詞から始まるんですが、これって彼に対する怨みつらみじゃないですか?
これはイベスト全てを読み終えて思った事なんですけど、今回の禍って何気に古いけんまほ達の因果が巡っているんですよね。
今回たまたまそういう構成になっただけで考えすぎかもしれないんですけど、でも大いなる厄災と魔法使いって何か因果関係があるんじゃないんですかね、そもそもの話として。

 

ここで突然明かされるけんまほの年齢順。
具体的な年齢は明かされなかったけど順番判っただけでもとても嬉しい。
特にラスティカがオーエン、ブラッドリー、ネロより若いのがとても意外でした。
てっきり彼らよりは年上、シャイロックと同じ位か少し下位かな?と思っていたので。
登場人物たちの基本設定がタロットの大アルカナに擬えていると思っていいんでしょうかね?
この時の有識者の方々の考察がとても楽しかったです。
Twitterもめちゃめちゃ盛り上がっていた。
今思い出しても興奮するな。
個人的にツボだったのはルチル=戦車と、ラスティカ=正義、オーエン=節制。
ラスティカ、めちゃめちゃ恋人っぽいのにそこはクロエなの最高だなと思って。
と、ここまで書いた所で色々な方のタロット考察のブログを読み耽ってしまいました。
当たり前だけど、考察する方によって少しずつ解釈も違って、それがとても興味深かったです。

ラスティカって受け入れることが得意と自分でも言ってますけど、リヴァイアサンみたいな魔獣でも基本嫌悪せずにその大きさとか強さに感動するんですよね。
彼の性格もあるけど、そういうところ、古い魔法使いっぽい感性だなと思っています。
話は逸れるんですが「氷の街」のスポエピでこの街の在りようを苦々しく思うブラッドリーと対照的に、「素晴らしい」と称えるラスティカに同じような古い魔法使いみを感じていたので、ここはとても納得でした。
(それもあってラスティカはブラッドリー達より年上なんだろうなって思ってたんですけど。寧ろブラッドリーが若者寄りの思考なんだな。)
また余談が多くなっちゃった。

 

そう、ここで登場したのが赤い髪とカクテルハットの「ほほほと笑うご婦人」ですよ。
これまでの魔女に比べてめっちゃキャラが立ってる!
好きになりそう。
でもTwitterのお嬢様語を見すぎたせいで、あの口調を見ただけでちょっと笑っちゃうんだよね。

しかもここでもあっさり「母様の怨み」って自らの行動の目的を割と詳細に語ってくれるかなりのお人好しっぷり。
愛すべき敵キャラですよ。

 

ところでムルとシャイロックの会話は大人の駆け引き過ぎていつもコメントに窮する私なんですけど、彼らの関係性は自分の人生に無い要素過ぎて言語化が困難なんです。
他の女からの怨みをぶつけられるムルにちょっとイラっとしてるシャイロック可愛いわね、みたいな俗っぽい事しか言えない。
愛憎をテーマに創作している方々の教養が凄いっていつも思う。

 

 

限定エピソード「病の沼」

そっか、ここはオヴィシウス(もう謎の人物とか書かなくていいよね?)とターリアの出会いから始まるんですね。
ここだけ読むと普通にはみ出し者同士の純愛にも見えるんですけどね…。

 

消えた魔法少女の痕跡からオズの気配を察知するフィガロ先生、その場の他の魔法使いとは格が違う強キャラ感が凄い。
いつも思うんですけど、いくらミチルがお子ちゃまでルチルがのんびりさんでもそんな雑な隠し方で大丈夫なの?
そんな私の心のツッコみも知らず「世界一の魔法使いにここまで信頼されるなんてさすが雲の街の人気者フィガロ先生!」と満面の笑顔のルチルとご満悦のフィガロ先生。
「安心と信頼のフィガロ先生」じゃないんですよ、ほんとに。
ルチル、のんびりさんだけどフィガロ先生とオズの微妙な距離感、ちゃんと見てるんだよね。
変なバレ方する前にちゃんとカミングアウトして欲しい。私の心の安寧の為に。
ただね、フィガロ先生が自分の出自を公開すると、流れによってはオズの事にも触れねばならず、図らずも400年以上の時を経て運命共同体的な部分があるんですよね、世界征服コンビ。
巻き込み事故は回避したい。(利己的)
※筆者は強い絆担兼西子弟担です。

 

そんなこんなで突如現れたリヴァイアサンと件の魔法少女が一瞬で周辺を荒れ地に変えて消えてしまったにも関わらず、「敵かどうか決めるのはまだ早い」というフィガロ先生はこの時点で結構冷静だなと思いました。
まぁこれは後から理由が解るんですけど、病の沼はスポエピにもあるようにフィガロ先生が自らの手を汚して南の国の人々の為に守った土地だったので。
強キャラ感が凄い。

 

確かカエル~向日葵エチュードでファンの心が荒んでいた頃の雑誌のインタビューで「今後フィガロのアゲ展開が来るから安心して」(そんなゲスい言い方じゃなかったと思います)って書かれていたので、「はは~ん、遂に来たね」としたり顔になっていたのはここだけの話です。

 

     ※     ※     ※ 

 

書いた。
プロローグ部分だけで6200文字。
これ最後まで完走できるんだろうか?
ストーリー読みつつ、自分のツイログ拾いながら書き起こすってこんなに大変だったんだ…。
でも自分のその時の思いってTwitterだけじゃどんどん流れて行ってしまうじゃない?
何か後で振り返れるような、自分の為のログが欲しかったんです。
今日はここまで。